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Photo by Helen H. Richardson/MediaNews Group/The Denver Post via Getty Images

独立行政機関の全米労働関係委員会(NLRB)は2月5日、アマゾンからの反対を押し切って、アラバマ州のアマゾンの倉庫従業員らが労組の組織化の是非を問う投票を8日から始動することを認めた。この動きは、米国で初の労組を持つアマゾンの倉庫の誕生につながる、重要な一歩と言える。

ニュースサイトThe Vergeによると、アマゾンは投票プロセスを遅延させるために、対面で投票を実施するよう主張したが、NLRBはこれを却下した。アラバマ州ベッセマーの5800人の倉庫従業員たちは8日から郵送による投票を開始する。NLRBは、郵送による投票がパンデミックの中で最も安全なオプションだと述べている。

アマゾンの広報担当のマックス・グリーバーは声明で、投票が郵送で行われることに「失望している」と述べ、その理由として、郵送による投票は「従業員の最大限の参加を実現するための最も公正で効果的な手段」とは言えないからだと指摘した。

ベッセマーの倉庫従業員らは、職場の透明性を向上させ、パンデミックの間に過酷さが増した労働環境を改善するために、小売業界の労働組合であるRWDSUと労組を結成したいと述べている。

ワシントン・ポストの記事によると、アマゾンは組合の結成を阻止するため、倉庫のトイレに反組合のポスターを掲示したり、テキストメッセージを送ったり、#DoItWithoutDuesという専用のウェブサイトを開設するなどの動きに出ているという。労働者らはすでに高い賃金やヘルスケアを与えられ、安全委員会や不服申し立てのプロセスを持っていると、アマゾン側は主張している。

アマゾンは米国最大の雇用主のうちの一社だが、今回の投票が成功すれば、ベッセマーの倉庫は米国で最初に組合化されたアマゾンの倉庫となり、他の倉庫でも同様の取り組みが広がる可能性がある。

RWDSUのスチュワート・アッペルバウム代表は声明で、「労働者たちは組合の声を勝ち取ろうとする戦いに、またしても勝利した。アマゾンが、自社の労働者の健康と安全をあからさまに無視していることは、パンデミックの真っ最中に対面での投票を主張したことで、再び実証された」と述べた。

労組を求める従業員を解雇


アマゾンは長い間、組織化された労働者らの標的となってきた。活動家や一部の労働者は、アマゾンが効率化や迅速な配送を彼らに強制することが、危険な職場環境を生んでいると主張している。

パンデミックの間に、アマゾンの従業員の抗議行動は以前よりも頻繁に行われている。アマゾンは、従業員らにマスクや体温検査、柔軟なシフト制、職場での感染検査などを提供していると述べているが、同社は過去に、倉庫労働者の組合結成を阻止し、その際に組合結成を求める従業員を解雇したことで非難された。アマゾンは従業員に対する報復行為を否定している。

アマゾンの従業員らは、2014年にも組合結成に向けた動きに出ていた。その際にはデラウェア州のテック系労働者グループがNLRBの投票を行ったが、労組の結成には至らなかった。

今回の投票は8日から正式に開始され、NLRBは3月30日に集計を開始する。

編集=上田裕資

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