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Photo by Noam Galai/Getty Images

グーグルと同社の親会社のアルファベットの従業員らが結成した「アルファベット労働組合(AWU)」は2月4日、グーグルの下請け会社が労働者に給与について話すことを禁止し、労組に対する支持を宣言した労働者に報復措置を行ったとされる件で、全米労働関係委員会(NLRB)に訴状を提出した。

先月から始動したAWUにとって、この件は初の訴訟となる。

AWUによると、人材派遣会社アデコの子会社のモディス・エンジニアリングは、グーグルでコントラクターとして勤務するシャノン・ウェイツが、社内の規則や出来事について上司に不満を述べた後、彼女を停職処分にしたという。ウェイツは給与についての話し合いが禁止されていることや、オフィス内の破損したウォーターボトルの交換を求めたが、それを拒否されたことに不満を述べたという。

サウスカロライナ州のグーグルのデータセンターに勤務するウェイツは、フェイスブック上で、AWUを支持する投稿を行い、破損したウォーターボトルの件について書いたとされる。その後、それを見た上司から尋問を受けたと彼女は主張している。

全米労働関係委員会に提出された訴状は、ウェイツが違法な停職処分を受けており、賃金について話すことの禁止が労働法に違反していると主張している。

アルファベットの労組であるAWUは団体交渉権を持たず、NLRBに正式に認定されていない点で伝統的な労働組合とは異なるが、この種のマイノリティの組合であっても、通常は組合に加入できないコントラクターの代理として訴状を提出できる。

労働団体は長年、グーグルでコントラクターとして働く人々が、フルタイムの従業員と同じ福利厚生を与えられず、事実上の「影の労働力」として、保護を受けずに雇用されていることを問題視してきた。フォーブスはこの件でグーグルとアデコにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

二重構造の雇用システム


AWUのパルル・クール執行委員長は声明で次のように述べた。「私は他のTVC(派遣業者やコントラクターたち)にもこの件を周知し、職場で違法な行いや非倫理的な行為が発生した場合は、救済手段があることを知ってもらいたい。アルファベットの、一般社会から隔絶された二重構造の雇用システムも、労働者の連帯を妨げることはできない」

AWUに加入する従業員は、グーグルの全社員13万人のうち800人というわずかな数だ。しかし、この組合の存在は、ホワイトカラーが大部分を占めるシリコンバレー企業内部で始まった、労組の結成に向けた取り組みの最初の成功事例と言える。

労組のオーガナイザーたちは、従業員らを差別やハラスメントから守りたいと述べている。昨年12月には、グーグルのAI部門に勤務していたAI倫理学者の黒人女性、ティムニット・ゲブルが、同社のAIモデルのバイアスについて執筆した論文が原因で解雇処分を受け、強い非難の声がわきあがった。

編集=上田裕資

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