1. 各州が公式な投票結果を発表する
・各テレビ局や新聞、オンラインメディアは、第46代米国大統領にバイデンの選出が確実になったと伝えている
・だが、各州にはそれぞれ票の再集計や異議申し立てに関する法律があり、ドナルド・トランプ大統領は選挙結果について争う考えを示している
・連邦法の規定で、各州には公式な投票結果を発表する義務がある
・公式投票結果に基づいて各州は選挙人を指名し、その選挙人が大統領候補に票を投じる
・選挙人の指名期限は2020年12月8日
2. 選挙人が大統領候補に票を投じる
・有権者は事実上、投票で大統領を選んでいるが、厳密に言えば、選挙人団を構成する選挙人たちを選んでいる
・選挙人は538人いて、この数は連邦上院議員(100人)、連邦下院議員(435人)、連邦議員がいないコロンビア特別区分の3人を足し合わせた数となっている
・選挙人は通常、一般投票で勝った候補に投票する。首都ワシントンと33州は、その州・特別区の一般投票で勝った候補への投票を義務づけている
・実際はまれだが、選挙人は一般投票で勝った候補以外に投票したり、誰にも投票しなかったりすることも可能
・2020年12月14日、選挙人は各州で投票用紙による投票を行う
3. 連邦議会が選挙人の投票を集計する
・選挙人の投票用紙は2020年12月23日までに連邦議会に送付される
・2021年1月6日、上下両院合同会議で選挙人の投票が集計される
・次期大統領になるには、バイデンは270票を得ることが必要
・上院議長(副大統領が兼ねる)が選挙人投票の最終集計に基づいて勝者を発表するのが慣例
大統領就任式は2021年1月20日、首都ワシントンで行われる。まずカマラ・ハリスが副大統領就任の宣誓をし、続いてバイデンが正午ごろに大統領就任の宣誓をする見通し。