推進拠点都市の特徴
・札幌・北海道スタートアップ・エコシステム推進協議会
STRATUP CITY SAPPOROの取組みを中心に北海道におけるスタートアップ支援を展開。一次産業、バイオ・ヘルスケア、宇宙産業等、同地域の特徴と実績が生かされている。「新しい価値、文化、社会の姿」を掲げる「NoMaps」などのイベントコミュニテイを形成し、充実した実証フィールドを用いた北海道型ライフスタイルを提供する。
札幌市経済観光局 産業振興部 IT・イノベーション課 阿部正明
広大なフィールドを持つ札幌・北海道内の特色ある各大学の「研究開発シーズの事業化支援」や北海道ならではの「1次産業や食、宇宙関連事業」によるスタートアップの発掘・成長を中心に支援。スタートアップの持つアイデアや技術、大学の研究開発シーズにより、北海道の未来をより良いものとし、Startup Frontier HOKKAIDOのもと、広大な北海道から世界を変えるスタートアップを生み出していく。
D2 Garage 代表取締役 佐々木智也
IT人材の集積が進む札幌圏、一次産業スタートアップの活躍が目立つ十勝エリアなど、北海道各地で特色あるエコシステムが構築されつつある。近年は、宇宙、バイオヘルスケアなど先端領域での起業を支援する体制の構築も進み、ムーブメントの高まりを感じる。今後は、豊かで広大な自然、特色ある先端研究など札幌・北海道のならではのリソースを生かし、世界に挑戦するスタートアップの育成、支援に注力していきたい。
・仙台スタートアップ・エコシステム
仙台市を中心としたエリアは、社会課題解決を目指すスタートアップ層の厚みがある。大学や次世代放射光施設をはじめとするシーズ、アントレプレナーも多く、国内外の課題解決に資するスタートアップの創出を加速し新たな価値創造に取組む。東北全域を対象にした集中支援プログラム「東北グロースアクセラレーター」を実施し、東北のスタートアップ・エコシステムの形成を目指している。
仙台スタートアップ・エコシステム推進協議会 仙台市 経済局産業政策部産業振興課 白川裕也
仙台・東北の強みである社会起業家の集積や大学をはじめとする最先端のテクノロジーを活用して課題解決にチャレンジするスタートアップを産学官金が連携して支援を行う体制や実証実験の場も整いつつある。事業性と社会性を両立したスタートアップのアイデア創出段階から実証、社会実装、事業拡大それぞれのステージに応じたサポートを提供し、課題解決先進地へ変えていく。
・広島地域イノベーション戦略推進会議
広島県では、地域の企業、大学、金融機関、行政がつながり、絶え間なくイノベーションを創出するスタートアップの好循環を目指している。
平和への思いをエネルギーに変えた先人のチャレンジ精神や、絶え間ない努力がもたらした今までの成長をもとに、世界の多様な人々を元気づける広島型イノベーション・エコシステムの形成を推進。イノベーション・ハブ・ひろしま Campをはじめ、多様な人材が集まる拠点の整備と交流を拡大し、グローバル人材との共創の促進(インド最大のスタートアップ拠点 T-HUB との連携、ソーシャルイノベーションスクール開校等)、グローバル市場を目指すスタートアップ企業の創出強化(成功した起業家によるノウハウの地域還元)を行う。
広島地域イノベーション戦略推進会議 広島県 商工労働局イノベーション推進チーム 長谷川達也
平和都市として世界に知られる広島は、世界に挑戦する風土と県民性で、独創的なものづくりやビジネスモデルを生み出している。社会的課題の解決に挑戦する多様な人々が集まり,産学官が一体となって、未来に向けた新たなビジネスの実現を目指すチャレンジを応援。世界の人たちに元気・勇気を与えるイノベーションを生み出していくエコシステムを構築する。
広島大学OI事業本部Global Creative Advisor Impact Access代表取締役CEO 日下部裕美子
世界に貢献する先端技術分野である、デジタルものづくり、感性の脳科学、ゲノム編集の広島大学と異業種企業との連携コンソーシアムの豊富な技術シーズを活かし、国際的なビジネス人材の協業体制で広島県の革新的なスタートアップを支援している。
・北九州SDGsスタートアップエコシステムコンソーシアム
北九州のエリアでは、SDGs未来都市の実現を目標に、環境、ロボットやDXの分野にフォーカスしてスタートアップ・エコシステムを形成。国家戦略特区制度などを活用して「小型無人機」「IoT、無線通信等の電波利用」などの実証実験フィールドの提供も行なっている。新技術や製品開発に対する資金面や技術面からの支援、新規取引先の獲得など販路開拓支援、アクセラレーションプログラムの提供と投融資、協業のマッチングなども行う。
北九州市産業経済局雇用・生産性改革推進部スタートアップ推進課 上野信成
北九州市には、ロボットなど「ものづくり産業の集積」、国内外で高く評価される先進的な「SDGsの取組み」、学研都市などによる「市内企業や研究機関等との連携」などの特色がある。これらを活かし、民間、大学・高専、行政等が連携し、環境・ロボット・DXの分野を中心に、スタートアップが活躍するSDGs未来都市の実現を目指す。
北九州市立大学経済学部 教授 牛房義明
ウイズコロナ、アフターコロナ時代の新しいビジネスシーンをスタートアップと市内企業のコラボレーションを通じて牽引し、活気ある産業都市の再生を目指し、SDGs未来都市の世界観を実現させる。そのために、地域の大学や支援機関等から将来有望なスタートアップ企業を選抜し、地元企業が中心となって立ち上げる「グローバルアクセラレーションプログラム実行委員会」が徹底した伴走支援を行う。