ビジネス

2020.11.02 08:30

現場が熱い。ポテンシャルを開放する「8拠点都市」のスタートアップエコシステム

Photo by ShutterStock.com

・スタートアップ・エコシステム 東京コンソーシアム


東京都、川崎市、横浜市、和光市、つくば市、茨城県などが連携する。スタートアップやVC・大企業等の支援者が圧倒的に集積する東京都心部を核に、研究開発拠点を有する各都市と連結。また、東京大、慶應大、早稲田大などと連携し研究開発成果の事業化促進し、各自治体や事業者の連携のもと、スタートアップの新技術・新サービスの実証フィールドをコーディネートする。
tokyo
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スタートアップ・エコシステム 東京コンソーシアム事務局

東京都戦略政策情報推進本部 特区推進担当部長 米津雅史

東京はStartup Genome社が発表しているスタートアップの育成環境を評価する都市ランキング「Global Startup Ecosystem Ranking 2020」に初めてランクインし、世界全体で15位、アジアでは北京、上海に次ぐ3番目の評価を受けました。日本、ひいては世界を牽引するスタートアップ・エコシステムのグローバル拠点都市として、東京の地位を確立していきます。

横浜市 経済局 イノベーション都市推進部長 立石建

「イノベーション都市・横浜」を成長戦略の柱に位置付け、スタートアップ支援拠点「YOXO BOX」をハブとして、I・TOP横浜、LIP.横浜といったオープンイノベーションの取組を生かし、街ぐるみのスタートアップ支援・新ビジネス創出のコミュニティ形成を進め、横浜ならではの人・企業・投資を呼び込むエコシステムを構築する。

有限責任監査法人トーマツ 横浜事務所 マネージャー 村田茂雄

横浜では、みなとみらい・関内エリアを中心に、大企業とスタートアップの連携によるイノベーションだけでなく、大企業・支援家同士が連携・協力してイノベーションを創出する、また、スタートアップを支援する機運が高まっている。引き続きエコシステム形成に向けて、スタートアップの発掘・成長支援を行う。

つくば市政策イノベーション部科学技術振興課スタートアップ推進室 スタートアップ推進監 高瀬章充

筑波研究学園都市は現在、国(筑波大学、産総研、JAXAなど)と民間合わせて約150の研究機関が立地し、約2万人の研究従事者が最先端の研究開発を行う。「つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」を創設し、スタートアップ等のテクノロジーの社会実装を推進、毎年5件の実装を実現している。

公益財団法人川崎市産業振興財団 殿町キングスカイフロントクラスター事業部 クラスターマネジメント課長 大河内勝秀

川崎市臨海部に位置し、羽田空港の対岸という強みを持つ国際戦略拠点「キングスカイフロント」は、創薬、創薬支援、再生医療、医療機器などライフサイエンス分野のオープンイノベーション拠点であり、首都圏の産業集積を背景に、域内、隣接地域、さらには海外クラスターとつながる新規ビジネスの継続的創出を目指す。

和光市 市長 松本武洋

和光市は理化学研究所本所や本田技術研究所などが立地する科学技術のまち。理研インキュベーションプラザの実績を踏まえて、また、理研が設置した理研鼎業との連携、北インター地区、東部地区の開発や駅北口地区の再開発、市役所周辺の賑わいプランに絡めて、小さくてもキラリと光る創業支援を推進する。

・Central Japan Startup Ecosystem Consortium


愛知県、名古屋市、浜松市等が連携。日本を代表する製造業の集積とスタータップのつながりでイノベーション創出を加速する。
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モビリティ、インフラ、へルスケア、アグリ、光などの重要分野に共創プロジェクトを推進し、名古屋大を中心とする大学群では起業家教育・デジタル教育を強化。日本最大級のスタートアップ拠点「Station Ai」(仏Station Fに対抗)も注目。大企業に属する優秀な若手人材、ノーベル賞を輩出する大学に所属する優秀な人材が豊富なエリアであり、グローバルに闘う磨きあげられた地元有力企業との共創が期待できる環境にある。スタートアップ企業の先進技術の実証を行政もサポートしている。
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Central Japan Startup Ecosystem Consortium

名古屋市 経済局 イノベーション推進部 スタートアップ支援室 担当:稲垣 尚起
世界的に求心力のあるイノベーション・スタートアップエコシステムを愛知・名古屋・浜松をハブに形成。産官学も地域間もがっちりタッグを組んで、スタートアップの成長をサポートする最良の環境を提供する。

MTG Ventures 代表取締役 藤田 豪
東海地区の分厚い製造業の世界的企業群で働く極めて優秀なUnder30の若い世代、また、名古屋大学を中心とした20歳前後の起業志向のあるアクティブな学生達が躍動。副業・当地区のスタートアップを取り巻く人材は他の地域では例を見ないほど充実し、多数のスタートアップが孵化していくと考える。これに加え資金面では今後CVCの量と質が充実していく想定。さらに若い子ども達にも起業家教育を行なっていくことで、持続可能なエコシステムを構築。どこよりも産官学が一体で動いている地域と言えるだろう。

浜松市産業部産業振興課 専門監 米村仁志
浜松および愛知・名古屋地域は、古くからものづくり起業家やグローバル企業を多数輩出してきた、ものづくりスタートアップの聖地である。ものづくり産業と、スタートアップの革新的な技術やビジネスモデルが共存し、好循環を産む新しいエコシステムの構築に挑む。ものづくり分野をはじめとする世界中のスタートアップにヒト・モノ・カネなど、様々なリソースを支援する。
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文=森若 幸次郎(John Kojiro Moriwaka)

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