地球からのSOS? 世界の珍現象5選

世にも奇妙な現象から、あなたならどんなメッセージを受け取るだろうか?(Photo by Unsplash)

8月16日、アメリカカリフォルニア州のデスバレーで、最高気温54.4℃を観測という、にわかに信じがたい記録が更新された。これは1913年に同地で観測された56.7℃、1931年にチュニジアで観測された55℃に次いで、観測史上世界で3番目に高い気温だ。

カリフォルニア州では40℃以上の記録的な暑さと乾燥が続いており、山火事が多発しているという。カリフォルニアで山火事が起こるのは珍しいことではないが、最大規模の山火事20件のうち15件は2000年以降に発生したものであり、火事の規模も激しさも増していることがわかる。この現象の要因は、気候変動によるものであるとの見方が大きい。

このほかにも、世界では地球からのSOSかと思ってしまうような珍現象がしばしば発生している──。全ての現象が気候変動や温暖化との因果関係が解明されている訳ではないが、5つの現象を紹介したい。

夏のメキシコが銀世界に?




2019年6月、メキシコのハリスコ州では、大量のひょうが降った。太陽が照りつける気温31℃の中、辺り一面は白い氷の塊に覆われるという異様な光景となった。

この時期にひょうが降ることは珍しくないが、驚くべきは最大1.5〜2mもの深さにまで降り積もったということだ。幸いにも死者の報告はなかったが、低体温症の初期症状が見られる者もいた。積もったひょうに車は埋もれ、多くの家屋が打撃を受けた。

呼吸する地面




メキシコの首都メキシコシティで2017年9月に撮影されたこの映像。まるでアスファルトの下に巨大な生物が潜んでいるかのような、不気味な印象さえ受ける。

実はこの週、メキシコはマグニチュード7.1の地震に襲われており、専門家は液状化が原因との見方を示した。液状化現象は海岸や川沿い、埋立地、砂丘と砂丘の間の低地などで起こりやすく、最悪の場合は地滑りや建物倒壊などの原因にもなるという。

井戸が地面に飲み込まれた!




インド南部ワイナード地区のある村で、2018年に撮影されたこちらの映像。井戸の周りの地面が崩れていったかと思うと、あっという間にまるで地面に吸い込まれるように井戸が消えてなくなってしまう。

原因はモンスーンの影響で3週間にわたって大雨が降り続き、地盤が緩くなっていたためだとみられている。
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文=河村優

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