再生医療と聞くと難しく聞こえるが、図解を交えながら再生医療について語る氏の説明は、とても分かりやすい。先日(2020年6月)に行われた決算説明会では、リアルタイムでオンライン配信を行い、その場で受け付けたQ&Aに、自分の言葉で即座に答えていくという、これからの時代のステークホルダーとのコミュニケーションを模索する経営者でもある。
商社パーソン時代はロシアに駐在するなり剣道の道場を探して入門したり、起業時の就任役員への声がけは、思いっきり体当たりで打診したりしてきたといった行動派だ。
アマゾンジャパンの立ち上げメンバー(社員番号4番)であり、現在はキャリアインデックス(東証一部)で執行役員を務める曽根康司氏が、裙本氏にインタビューした。今回はその前編。
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──初めて伺ったときのお話がアントレプレナーシップとクランボルツ教授の「偶発性理論」(キャリア形成の多くのことは偶発的なことによって掲載される)の塊のように聞こえて、とても興味を持ちました。今日はもう少し詳しく聞かせてください。まず、社会人の第一歩として商社を選んだ理由は何ですか?
元々は体育教師になるつもりでした。幼少期から本格的に剣道をやって全国大会を目指していたので、私も剣道部の顧問になって、強い部活を創ろうと思っていたんです。教育実習にも行って中学・高校、両方の教員免許を取っています。
そんな中、先に社会人となった大学剣道部の先輩の影響を多分に受け、就職活動もしてみることになって、商社という存在を知りました。話を聞いてみると、本気で世界にチャレンジしている仕事だということが分かりました。そしてレベルも高い。しかも商社はいろいろなビジネスを展開している。経済界を鳥瞰する世界観の中で自分の可能性を広げることが出来るんじゃないかと思い、商社(住友商事)を選びました。