iPhone SEを脅かすグーグルの「399ドル端末」、6月発売の見通し

Google Pixel 4 XL(NYC Russ / Shutterstock.com)

グーグルは中価格帯のスマートフォン「Pixel 4a」の発表に向けて動いているが、スケジュールは当初の計画よりも遅延する見通しだ。

同社が昨年秋に発売したPixel 4シリーズは、Night Sight機能を進化させ、長時間露光による星空の撮影を可能にしたことで話題を呼んだが、価格はPixel 4が799ドル、Pixel 4 XLが899ドルというやや高額な設定だった

しかし、新モデルのPixel 4aは399ドルという求めやすい価格で高い性能を実現し、一部では、アップルが先日発売したiPhone SEの最新モデルを超える支持を集めるとも期待されている。

Pixel 4aに関しては既に、様々なリーク情報が出回っており、発売日に関しては5月22日が有力とされてきた。しかし、ドイツの有力ブログCaschys Blogが入手した通信キャリアのボーダフォンの内部資料によると、Pixel 4aの発売日は6月5日に延期された模様だ。

Caschys Blogは昨年のPixel 3aの発売日を正確に予測しており、今回の情報もかなり確度が高そうだ。

ただし、気になるのはCaschys Blogが入手した情報がドイツのものであり、その他の国での発売日が異なる可能性もある。しかし、グーグルが米国以外で新機種を先行発売することは考えにくく、米国での発売も同日になるか、それ以前になる可能性が高いと予測できる。

これまで予想されていた発売日の5月22日は、本年度のGoogle I/Oカンファレンスの開催予定日の約1週間後だった。しかし、今年のI/Oカンファレンスがキャンセルになった今、グーグルはこの日程に縛られる必要がなくなった。

グーグルは次世代モバイルOSの「Android 11」の発表イベントを、6月3日にオンラインで開催予定であり、それと同時にPixel 4aをお披露目する可能性もある。

Pixelシリーズの魅力の1つは、常に最新のAndroid OSのアップデートが受けられることだ。最新のOSと同時にPixel 4aが発表され、その48時間後に販売開始という流れも想定できるだろう。

編集=上田裕資

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