LOCAL GIANTS「地方経済圏で活躍する企業」編
ぶっ飛んだアイデアと情熱で、地方に新たな光をもたらそうと奮闘するチャレンジャーをForbes JAPAN編集部は「LOCAL GIANTS」と名づけて特集してきた。人、モノ、金に限りがある地方から、日本の未来をつくろうとする彼らの意外なメンターとは。
〈共通質問〉
1. あなたが「師匠」「メンター」とする人物は誰ですか?
2. その人とはどのような関係ですか?
3. なぜその人のことを師と仰ぐのか、理由を教えてください。
4. その人から何を学び、どのような影響を受けていますか?
宮下晃樹菱(Carstay CEO/代表取締役)
みやした・こうき◎1992年生まれ。訪日外国人支援のNPO法人を経て19年より現職。車を通じた新しいライフスタイル「バンライフ」を支援するサービスを手がける。ビジネスの「母」の教え
1. HEART.COM LTDの山崎雅子さん。
2. 自動車関係の仕事をしている方で、営業先の開拓や、自動車のリース、出資などの形でご支援いただいている。
3. ちょうど私の母と同じ年齢で、ビジネスの「母」として事業にフィードバックしていただいている。
4. 若さを生かして挑戦し続けること、人とのご縁や恩を大切に、ビジネスをすることを学びました。
橋本正徳(ヌーラボ CEO)
はしもと・まさのり◎1976年生まれ。派遣プログラマーを経て、2004年ヌーラボを福岡で設立。プロジェクト管理ツールの「Backlog」、作図・共有サービスの「Cacoo」などを展開。「一流」の違いを体得
1.2. 学生時代、アルバイト先の15歳年上の先輩。
3. サービス業のあり方、一流/二流/三流の差について体得できるまで教えてくれました。いろいろな「一流」を体験する機会を与えてくれたことに感謝しています。
4. ヌーラボのエンジニアは、ユーザーグループなどを通してお客様と直接会い、会話する機会を設けています。それが大切だと思ったのも師匠の教えがあったからです。
林 篤志(Next Commons Lab ファウンダー)
はやし・あつし◎1985年生まれ。豊田高専卒業後、エンジニアを経て独立。ポスト資本主義社会を具現化するための社会OSプロジェクトを展開している。自身の礎を築いた「一番」身近な存在
1.2. 祖母。
3. 小学校6年間を一緒に過ごした時間や経験が、一生ブレることのない自分という存在の礎になっているから。
4. 繊維工場を切り盛りしながら、農家であった祖母と常に一緒にいたので、土に触れること、生き物や食べ物を育てること、暮らすことを当たり前に学びました。また、祖母の愛を受けて育った僕は、自分を信じて生きることができるようになりました。
菱木 豊(inaho 共同創業者兼CEO)
ひしき・ゆたか◎1983年生まれ。神奈川県出身。不動産投資コンサルタント会社を経て2017年にinaho創業。AIを活用した果菜類の収穫自動化ロボットを展開。AI事業の着想は「湯川塾」から
1. ITジャーナリストの湯川鶴章さん。
2. 湯川さん主宰の少人数制勉強会「湯川塾」にて。
3. 湯川塾を通じてAIが当たり前になる時代の話をうかがい、いまの事業を着想できました。
4. 気さくに話ができるし、常に居心地がよい。湯川さんがニュートラルだからこそ、周りも自然体で付き合えている。自分が常にむき身でいることが「楽」なんだなって気づかせてくれました。
成瀬勇輝(ON THE TRIP 代表)
なるせ・ゆうき◎東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。モバイルメディア「TABI LABO」創業者。2017年、トラベルオーディオガイド「ON THE TRIP」を立ち上げる。人生の転機となった5日間
1. サグラダ・ファミリアの主任彫刻家、外尾悦郎さん。
2. 世界で活躍する人をインタビューする活動で出会いました。
3. 外尾さんと過ごした5日間は大きな転換になったから。
4. 彫刻の意味やガウディの思いを聞きながらサグラダ・ファミリアをご案内いただいたとき、目の前の景色が奥行きを増し、物語の強さを感じました。その体験がいまに繋がっています。この日学んだ生きる哲学は、僕にとってはコペルニクス的転回でした。
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