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2020.05.05 08:30

コロナ禍で採用凍結や選考ストップ 前向きに乗り切るには?

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定量評価できるスキルを箇条書きにせよ


金融サービス・法務・人事・契約部門ディレクター、ジョシュア・ブライアン氏は、産業界全体へのメッセージも含む以下のコメントをくれた。
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1. 転職活動中の諸氏へ 

この危機下、失職したり、逆に現在の勤務先の将来性に疑問を抱いて自ら去ることを決めた人材は、少なくない。転職希望者にとっては門は狭くなっているといえる。だから、より一頭地を抜く人材として、企業側の印象に残る必要がある。

私のアドバイスのトップは、定量的な、「結果で示せるスキル」を箇条書きにして、採用企業に自分のバリューを示すことだ。
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また、この流動的な状況においてはとくに、「順応性」はどの企業にとっても垂涎の長所になるだろう。採用者のジョブディスクリプション(職務内容)や企業が彼らに求めるスキルはこの時期、急速に変容するからだ。 



ちなみに、ロバート・ウォルターズがアドバイスする「勝てる履歴書のコツ」は(英語版であるが)ここから閲覧できる。

2. ポジション凍結、キャンセルの場合どう行動するか

転職希望者にとって、面接がキャンセルされたり延期されたりするストレスにははかり知れないものがある。

だが、忘れないでほしい。フリーズされたポジションは限られた短い期間で再びオープンになるはずだ。

とくに外資系企業の場合、インタビューのプロセスには、海外にいるインタビュアーとのインタビューが少なくとも1回は含まれることが多い。そして国によって、ロックダウンの緩和や、在宅勤務からオフィス勤務ヘの復帰など、ビジネス環境は時々刻々と変化するからだ。

現職がある転職希望者諸氏には、とにかく、辛抱強くリクルーターと連絡をとりながら「待機する」ことをお薦めする。転職の計画の先延ばしは賢明ではない。転職活動の休止は、せっかくの自分にとっての適職を他の人に譲ってしまう結果になりかねないからだ。

ただ、「辛抱強く待つ」とはいえ、「保留」が長引けば精神的に疲弊することも否めない。だからこそ、エージェントに現実的な今後の見通しを問い合わせることは重要だ。ポジションが再びオープンするか、あるいは「いったい何が変わったら」再度オープンになるか調べる。これらがあまりにも不透明な場合、そのポジションへの応募は見直すべきかもしれない。

3. 採用側企業を含む産業界は、この危機にどう臨むべきか

コロナ禍はいくつかの産業にとっては試練でも、ある産業にとっては実は、逆に「新興」の機会でもあるかもしれない。



また今回、多くの企業で一層のデジタル化が進むはずだ。「印鑑と紙」はついに電子契約、電子決済に代替されゆくだろうし、コロナ禍がいったん去った後も、完全ペーパーレス化、シフト勤務、一部在宅勤務化といったビジネス環境へのシフトは止まらないはずだ。

何よりも大事なことがある。それは今、産業界内での価値評価は、個人やチーム単位でされる可能性が大きい、ということだ。

リーマンショックの際にも感度の高い銀行が旺盛な買収活動を行ったが、その多くが、「企業そのものの価値」というよりは「個別の」リーダーシップ人材や卓越したパフォーマンスのあったチームに価値を認めてのものだった。

つまり、現在の危機は、すべてのすぐれたリーダーやチームが力を得る、きわめて重要なフェイズでもあるのだ。

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