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2020.04.27 07:30

BMW、若者訴求へeスポーツとタッグ 世界5組織のスポンサーに


新型コロナウイルスでも注目


新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのロックダウン(都市封鎖)を受けて、eスポーツにはさらに注目が集まっている。伝統的なスポーツでシーズンの中断や延期が相次ぐなか、スポーツ専門局ESPNなど放送局は番組が足りなくなっており、それにeスポーツの実況が取って代わる形になっている。

BMWは5組織とのパートナーシップ契約の条件を明らかにしていないが、1年前からCloud9を皮切りに試験的にチームスポンサーに就いていた。フォーブスが集めた情報を総合すると、BMWは各チームに年間7桁(100万ドル)台前半の金額を支払うとみられる。同社はこれにより、eスポーツへの最大規模のスポンサーになる見通しだ。

ソーシャルメディアやコンテンツでのコラボレーションに加え、BMWは各チームのユニフォームにロゴを入れることもできるようになる。BMWはまた、選手を会場に送迎する特別仕様のチーム専用車を提供するほか、選手の将来のニーズに応じたハードウエアやソフトウエアの設計でもゲーム組織側を支援する。

eスポーツ分野の強化はBMWにとって、グローバル市場向けマーケティング予算面での大きな転換になる。ただ、ポニクファによると、今回のパートナーシップではマーケティング予算のどの項目も犠牲にはならないという。展示会やライブイベントといった一部の体験的なマーケティング分野の活動を縮小し、それで浮いた資金をeスポーツに振り向けるとしている。

ポニクファは、同社のスポーツ分野への支出額では、いずれeスポーツがモータースポーツやゴルフなどを抜くだろうとし、「長期的にはeスポーツは(スポーツ関連では)当社にとって最大の活動領域になる」との見通しを示した。

編集=江戸伸禎

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