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2020.03.16 18:00

仕事のスピードと質が飛躍的に上がる。「ビジョントレーニング」6つの効用

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仕事がはかどらないのは、「眼」に原因があった!? 村田諒太(WBA世界ミドル級チャンピオン)を支えた「眼のトレーナー」、オプトメタリー・ドクター(検眼士)で、『米国ビジョントレーナーが教える 眼を動かすだけ 1分間超集中法』(光文社刊)の著者でもある北出勝也が明らかにする、「視る力」の鍛え方とは。


事務作業のケアレスミスや読み間違い……眼に原因があった!?


「『急ぎの仕事があるのに、どうしても仕事に集中できない。』『大事なところを見落とし、読み違いが多い。』『一日中パソコンに向かっているのに、どうにも能率が上がらない。』『真面目に取り組んでいるのに、作業内容にケアレスミスが多い。』『スポーツ、特に球技や、車の運転に自信がない。』

長時間テレビやパソコンの画面を眺めたあとや、小さな文字の長文を読み終えたあとなど、頭痛や肩こりなどの症状に悩まされることが誰にもあるでしょう。これらは典型的な眼精疲労の弊害です。

高齢ドライバーが運転する自動車が大事故を起こしたニュースが絶えないのも、視覚機能の低下に原因があると思われます」

従来日本人は、視力矯正や視力障害にこそ気を配ってきたが、本来気遣わなければならないのは、眼精疲労の回復と共に「視る力」を正しく養うこと。

眠っている以外は、意識しようとしまいと、常に目は酷使されている。

そもそも光源であるモニターを長く注視することは、眼にとっては大きなダメージの元。最近では「VDT症候群」という病名もつけられているほど深刻で、生活は飛躍的に便利になったものの、眼にとってはこれほど外敵だらけの時代は過去に例がない。



ビジョントレーニングで簡単にアップする能力


従来の視力矯正はもちろんのこと、貯め込んでしまいがちな眼精疲労の回復と共に「見る」のではなく「視る」力を養う必要がある。

日本人がとらわれがちな「視力」とは「遠くのものをはっきりと見る力」。しかし、遠くのものが良く見えるだけでは、必要とされるパフォーマンスは十分に発揮できない。

非情なまでに眼を酷使する現代人にとって、「視る力」を養うビジョントレーニングこそ大切だ。

ビジョントレーニングで効果が出る、主なものが次の6つだ。

1 本を読むスピードが上がる
速読が得意な人は、脳の処理能力を含めた視覚機能が高いと言える。

2 字がきれいに書けるようになる
どこまで遠くのものが見えるかという「遠見視力」だけでなく、近くを見る「近見視力」が鍛えられる。

3 姿勢が良くなる
視覚情報には、姿勢を制御するという役割がある。

4 モチベーションが上がる
ものが見えにくい状態は、人から意欲を奪い、何事に対しても消極的にさせる弊害がある。

5 老眼予防やアンチエイジングにも効く
眼のピントを合わせる水晶体の弾力性や、その水晶体の厚みを調整する毛様体の筋肉が、年齢とともに衰えるために起こる現象だからだ。

6 脳の衰えが予防できる
加齢とともに進行するのは、老眼だけではない。脳の萎縮によって、認知症のリスクもまたどんどん高まっている。そこで、脳を鍛えるためにもビジョントレーニングが有効だ。

実際、ビジョントレーニングを実践したことで「仕事の成績が上がった」「注意力や集中力が高まった」といった成果を得ている人が続々と増えている。

文=森健次 図版=株式会社ウエイド

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