フェデラーとビル・ゲイツ、アフリカでの慈善試合で再びタッグ

ロジャー・フェデラーとビル・ゲイツ(Photo by Suzi Pratt / Getty Images)

ロジャー・フェデラーとビル・ゲイツ(Photo by Suzi Pratt / Getty Images)

テニスのグランドスラム通算20勝を誇るロジャー・フェデラーと、マイクロソフトの共同創業者でビリオネア、慈善活動家でもあるビル・ゲイツがペアを組み、2月7日(現地時間)に南アフリカのケープタウンで開催される慈善試合「ザ・マッチ・イン・アフリカ(The Match In Africa)」に出場する。

フェデラーとゲイツのペアは、グランドスラムを19回制覇しているラファエル・ナダルと南ア出身の米人気テレビ番組「ザ・デイリー・ショー」の司会者トレバー・ノアのペアと対戦。また、ダブルスの試合の後には、フェデラーと長年のライバルであるナダルが直接対決する。

今回のイベントで得られる収益は、フェデラーが設立した慈善団体「ロジャー・フェデラー財団」の活動に充てられる。同財団はこれまでに、アフリカの6カ国とスイスの子供たち150万人以上の教育のために、およそ5200万ドル(約57億1800万円)を出資してきた。

フェデラー財団が開催するこの慈善試合は、今年で6回目となる。これまでは「マッチ・フォー・アフリカ(The Match For Africa)」として行ってきた。米国では2017年にシアトル、翌2018年にシリコンバレーで開催しており、その際にはビル&メリンダ・ゲイツ財団も出資した。これら2回のイベントで、フェデラー財団はそれぞれ200万ドル以上、250万ドル以上を集めている。

初のアフリカでの開催となる今回は、収容人数が5万人以上のアリーナが会場。テニス情報サイト「テニス・ワールド」によれば、昨年販売した観戦チケットは、最も低価格の席で11ドル。発売からおよそ10分で完売したという。

フェデラーは母親の出身国である南アフリカでの慈善活動にも力を入れてきた。その南アで行う今回の慈善試合については、事前に発表した声明で次のように述べている。

「アフリカでこの慈善試合を開催することができ、夢がかないました」「母の故郷で、私にとって最大のライバルであり、友人でもあるラファエル・ナダルと対戦します。私たちはテニスへの愛だけでなく、子供たちが教育と生活のどちらにおいてもより良いスタートを切れるよう支援したいという気持ちも共有しています」

「スタジアムで、そしてテレビ中継を通じて多くの人たちに楽しんでもらうために、世界有数の慈善活動家の皆さんからご協力いただけたことを誇りに思っています」

幼児教育を支援


ゲイツはテニスを通じたフェデラーの慈善活動について、次のように述べている。

「ロジャーの財団はアフリカ南部の6カ国の非政府組織(NGO)と提携し、幼児学習と基礎教育の向上のための活動を行っています。素晴らしい財団です。ぜひ皆さんにも、この財団の活動に対する支援をご検討いただきたいと思います」

“世界で最も稼ぐ”テニスプレーヤーのフェデラーは、「優れた教育は子供たちが自分自身の将来を自ら切り開くことを可能にするとともに、その将来を形作るにあたって重要な役割を果たす」との考えから、2003年にロジャー・フェデラー財団を設立。幼児教育が直面している問題への解決策を見出すため、地元の団体との間で長期的な関係を構築している。

財団は現在、ボツワナとマラウイ、ナミビア、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエ、そしてスイスで、主に幼児の就学準備の支援に関連した取り組みを行っている。

フェデラーとゲイツがペアを組むのは、今回が初めてではない。シアトルとシリコンバレーでの試合でもダブルスに出場しており、戦績は2勝0敗。今回の試合でも、また勝利することができるだろうか…?

編集=木内涼子

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