I cover Google parent company Alphabet and artificial intelligence.

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グーグルの親会社、アルファベットが2月3日、2019年第4四半期(10~12月期)決算を発表した。株価は当日の時間外取引で5%近い下落となった。一株あたり利益(EPS)は市場予想を上回り、ユーチューブやグーグルクラウドの売上の内訳が初めて開示された点も注目された。しかし、売上は市場予想を下回った。

EPSは市場予想の12.53ドルに対し、実績は15.35ドルだった。売上は市場予想の469.4億ドルに対し、実績は460.8億ドル(約5兆円)だった。

グーグルの売上からはアップルなどに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)が除外されている(グーグルは、iPhoneのデフォルト検索エンジンを同社のものにさせるための対価をアップルに支払っている)。

TACの上昇は投資家からネガティブ要因とみなされているが、今期のTAC除外後の売上は市場予想の383.8億ドルに対し、実績は375.7億ドルだった。

今回の決算は、昨年12月にサンダー・ピチャイがアルファベットCEOに就任して以降、初の決算としても注目された。ピチャイは前任のラリー・ペイジよりも詳細な情報開示を行った。

アルファベットが今回初めて開示したユーチューブの年間広告売上は150億ドルで、2018年から35.8%の上昇だった。さらに、非広告部門のユーチューブの売上も開示し、プレミアム会員費用などのサブスクリプション収入の年間売上高ランレート(ARR)が30億ドルに達したと述べた。

一方で、クラウド部門の売上は年間89億ドルで、前年から53%の上昇だった。さらに、年間売上高ランレートは100億ドルで、第2四半期の予想の80億ドルから上昇した。

クラウド部門は、グーグルの将来を支える最も重要なユニットだ。しかし、グーグルのクラウドの四半期あたり売上は26億ドルで、アマゾンの99.5億ドルや、マイクロソフトの119億ドルと比べると大きく見劣りする(ただし、3社の売上の計上の仕方は異なっており、厳密な比較は難しい)。

広告部門は前年比16.7%のプラス


アルファベットの最大の収益源である広告部門の売上は、四半期あたり379.3億ドルで、前年同期比16.7%のプラスだった。また、グーグルのクラウドを除くその他部門(ハードウェアやアップストア)の四半期売上は53億ドルで、前年同期比10.3%増だった。

一方で、アルファベットが“Other Bets”として開示する自動運転のウェイモやヘルスケアのVerilyなどの部門の四半期売上は1億7200万ドルで、前年同期の1億5400万ドルから11.7%の上昇だった。Other Bets部門は損失を出し続けているが、このセグメントは広告やクラウドの先の未来を牽引すると期待されている。

ピチャイはVerilyが昨年、10億ドルの資金を外部から調達したことを引き合いに出し、「Other Betsの事業の多くが外部のパートナーや投資家の支持を獲得している」と決算発表の場で述べた。

編集=上田裕資

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