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ビジネス

2020.02.05

LVMH会長ベルナール・アルノーとは何者か?

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LVMH会長 ベルナール・アルノー

ベルナール・アルノーは、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾス、ウォーレン・バフェットなどと長年フォーブスの長者番付上位の座を争ってきた人物だ。

「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」(以降、LVMH)の大株主であると同時に取締役会長兼CEOを務めるアルノーは、2019年11月に「ティファニー」を買収。その翌月、瞬間的に彼は長者番付の首位に躍り出た。

ベルナール・アルノーの企業買収の歴史


アルノーの資産の大半を占めるのはLVMHの株だ。19年7月に、ライバル企業「ケリング」に属していた「ステラ・マッカートニー」とパートナーシップ契約を締結、11月には162億ドルでティファニーを買収することで合意した。

この買収額は、アルノーが経営権を握って以来最高額となり、18年と比較して400億ドル相当の資産を増やしたとされている。

アルノーは1984年に「ディオール」などの親会社で、資金難に陥っていた繊維会社「ブサック」を買収し、ブランドビジネスに参入を果たすと、「ブルガリ」や「セリーヌ」、「ロエベ」などを次々に買収し、事業を拡大してきた。

ファッションブランドだけではなく、酒の「モエ・ヘネシー ディアジオ」や免税店の「DFS」、パリのデパートの「ル・ボン・マルシェ」も傘下に収め、ファッション、時計・宝飾、香水・化粧品などの小売りを傘下に持つ巨大グループを築き上げた。

19年12月に資産が992億ドルを突破


75のブランドを抱えるLVMHは、19年10月2日の第3四半期決算発表で、売上が前年同期比17%増となったことを報告。同社の株価は2日の取引終了時から5.6%上昇し、アルノーの保有資産額は992億ドルに膨らんだ。

全カテゴリを通じ、最も好調だったのはファッション・皮革製品部門で、為替の影響を差し引くと前年同期比19%の伸びだったという。

株価などに応じて随時変動するフォーブスのリアルタイム世界長者番付では、19年12月16日にアルノーがベゾスを抜いて瞬間的に1位に躍り出た。アルノーの資産が増えたのは、LVMHの株式価格が0.7%上昇し、時価総額が19億ドル増えたため。アルノーの資産額は1170億ドル、ベゾスは1156億ドルと推定されている。

資産の使い道


長者番付にランクインする富豪は資産の使い道にも注目が集まるが、アルノーも例外ではない。

19年、LVMHとアルノー家は4月15日に火災が発生したノートルダム大聖堂再建のため、総額2億ユーロを寄付すると発表。「グッチ」や「ボッテガ・ヴェネタ」、「ブシュロン」など複数のブランドを傘下に持つライバルのケリングの会長兼CEOのフランソワ・アンリ・ピノーも、一族の持株会社を通じて1億ユーロを寄付している。

また、LVMHは19年8月、アマゾンの大規模な森林火災に1000万ユーロを寄付すると発表した。フランスで開催されたG7サミットで、緊急支援として2000万ドルを被災国に寄付することで合意したことを受け、これに協力する形で支援金を提供することになった。

LVMHは「地球全体の生物多様性を保護するために、ユネスコと協力しているLVMHグループによる責任の認識を反映している」とコメントしている。

LVMHは19年11月に初めて時価総額が2000億ユーロを超えたフランス企業となり、時価総額では、スイスの「ネスレ」と製薬会社の「ロシュ」、オランダの「ロイヤル・ダッチ・シェル」に次ぐヨーロッパ4位につけている。

文=ヤムラコウジ 写真=gettyImages

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