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ウォーレン・バフェット(Getty Images)

「投資の神様」として名高いウォーレン・バフェットは、長期投資で巨万の富を築くことに成功した数少ない投資家だ。

マーケットの動向に一喜一憂し、目先の利益を追求したり、短期間で大きなリターンを得ようとする投資家が多く存在する中、バフェットは、どのような哲学のもとに銘柄を選定・保有し、現在のキャリアと資産を積み上げてきたのだろうか。

バフェットが保有する上位銘柄


バフェット率いる「バークシャー・ハサウェイ」の公開資料によると、2019年9月末時点での保有銘柄上位は、1位が「アップル」26.0%、2位が「バンク・オブ・アメリカ」12.6%、3位が「コカ・コーラ」10.1%で、以下に「ウェルズ・ファーゴ」、「アメリカン・エキスプレス」、「クラフト・ハインツ」などが続く。

また、セクター別の保有状況としては、金融が全体の45%を占め、以下にはテクノロジー、生活必需品が続く。例えば「ナイキ」、「ジョンソン&ジョンソン」、「マクドナルド」などがある。

投資をする人なら、バフェットの保有銘柄や売買状況を常に把握し、自身の判断材料のひとつとしている人も少なくないだろう。

バフェットはいかにして資産とキャリアを築いたか


1965年にバークシャー・ハサウェイを買収して以来、50年間でその運用資産を7000倍にも増やしたバフェット。その投資手法の根底には、綿密な分析をもとに、本来の価値よりも割安な株を見つけて保有し、本来の価値まで株価が戻ったタイミングで売却することで利益を得る「バリュー株投資」があるとされる。

また、バフェットは自分が理解できない事業には投資しないことを信条のひとつとしており、ITバブルに世界が沸いた時にも、決してそのスタンスを崩すことはなかった。

事業内容がわかりやすく、新規参入を受けにくいこと、価格決定に強みがあることなど、長期的に需要が高く安定し、成長が見込まれる企業に対して長期的に投資することで、バフェットは大きなリターンを得てきた。

バフェットの投資手法と銘柄選定基準


「仮に、これから先の10年間、株式市場が閉鎖になったとしても、喜んで保有していたいと思える株だけを買いなさい」

バークシャー・ハサウェイの株主へ向けた書簡の中でこう綴っているように、バフェットは長期投資をベースとした運用を行うことで、長期間に渡って高い運用利益を得てきた。

圧倒的な価値をもつ、いわゆる「消費者独占企業」であることが、バフェットの保有銘柄選定基準のひとつであり、著書『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』の中で、バフェットは「消費者独占企業」について以下のように定義づけている。

・消費者独占力を有する製品やサービスが提供されているか
・インフレを価格に上乗せできるか
・EPS(1株当たり利益)が力強い増加基調となっているか
・ROE(自己資本利益率)は高い数値を維持しているか
・多額の負債は抱えていないか
・内部留保利益を新規事業や自社株買いに使用できるか

文=野田美香 写真=gettyimages

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