イグアナは夜になると木の上のねぐらで過ごす習性を持つが、NWSによると爬虫類は寒さに弱く、体が麻痺状態になるという。さらに気温が約7度を下回ると寒気でショック状態になり、木から落ちてしまうのだ。
ただし、木から落ちたイグアナは死んでいるように見えても、日中に気温が上昇すると再び動き回るようになるとNWSは警告した。フロリダ南部を襲った今回の寒波は、マイナス4度という異例の低気温をもたらし、マイアミでは7年ぶりにこのような警告が出された。
フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドや、ユニバーサル・スタジオは1月22日、寒さのため休園した。
イグアナは大きい個体の場合、全長が180センチ、重さが8キロに達することもあるという。
イグアナは本来、フロリダに生息していた生き物ではなく、侵入生物種にカテゴライズされている。イグアナは住宅地では植物にダメージを与え、地面に穴を掘るなどの迷惑行為を行う。
温暖化が進む中で、フロリダにおけるイグアナの生息数は増加し、被害の報告件数も増えている。イグアナが寒さで木から落ちる現象は、2018年にも報告されていた。