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I deal with the rocky road to our modern understanding of earth

Photo by Kanittha Boon / Shutterstock.com

プラスチックが燃えてできる新種の岩「プラスティグロメレート(plastiglomerate)」が最初に報告されたのは2014年のことだ。

ハワイのオアフ島のビーチで見つかったこの岩は、ビーチで人々がたき火をすることで生まれた可能性が高い。プラスチックが溶けて固まった形状は溶岩からできた自然の小石に酷似している。

他にも「パイロプラスチック(pyroplastic)」と名づけられた人工小石が2019年8月、イギリス南西部コーンウォールの海岸で見つかった。この人工小石も見た目は自然の石にそっくりだが、ポリエチレンやポリプロピレンで出来ていることが分かった。

ポリエチレンは最も一般的なプラスチックで、レジ袋やフィルム類、ペットボトルなどの容器などに使われる。2017年には年間1億トン以上のポリエチレン樹脂が生産され、プラスチック市場の34%を占めていた。

一方でポリプロピレンは、ポリエチレンよりもわずかに固くて耐熱性も高く、梱包材などに使われることが多い。

プラスチック製品のほとんどが最終的に埋め立て地に行き、年間約800万トンが海に捨てられている。プラスチックごみは海流に乗って世界中に拡散しているため、プラスチック製の人工小石は世界中の海岸で発見されるようになった。

さらに最近では、第3の人工小石とされる「プラスチクラスト(plasticrust)」に関する報告が相次いだ。この石は2019年10月の論文ではポルトガルのマデイラ諸島で、最近発表された報告書ではイタリアのトスカーナ沖にあるジリオ島で発見されたとされている。

プラスチクラストは、プラスチック屑が海水で化学的に腐食して波によって粉砕され、海岸沿いの崖の岩に付着したものだ。

プラスチック製の人工石が海の生き物に与える影響はまだ分かっていない。燃えたプラスチックには、染料に含まれる鉛やクロムなどの有毒な物質が高い濃度で含まれているおそれもある。

編集=上田裕資

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