日本ベンチャーキャピタル協会の協力のもと会員企業にアンケート調査を行い、その回答からランキングを作成。2018年11月から19年10月の1年間におけるIPO(新規株式公開)、M&A(合併・買収)などによって得たキャピタルゲインを対象とした。具体的には、IPOによるキャピタルゲインは保有株式を初値で売却した金額(公募売り出しの場合はその金額)から投資金額を引いて算出。M&Aは支払いが確定している金額に限定し、アーン・アウト(将来の業績に応じた支払い)による支払い金額は含まず、投資金額を引いた。
今年のランキングで1位に輝いたのは、2018年12月に東証マザーズへ上場した自律制御システム研究所などへ投資をしたUTEC取締役パートナーの山本哲也。キャピタルゲインは107億円(編集部推計)となった。BEST10は次の通り。
2020年版「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」
1位 山本哲也(UTEC)
投資先|自律制御システム研究所など数社
キャピタルゲイン|107億円(編集部推計)
2位 吉田淳也(ジャフコ)
投資先|ギフティ
キャピタルゲイン|65.5億円
3位 小沼晴義(ジャフコ)
投資先|Chatwork
キャピタルゲイン|44.8億円(編集部推計)
4位 田中正人(SBIインベストメント)
投資先|ミンカブ・ジ・インフォノイド、BASE
キャピタルゲイン|39.8億円(編集部推計)
5位 佐藤栄司(三菱UFJキャピタル)
投資先|スマレジ
キャピタルゲイン|19.7億円(編集部推計)
6位 坂本教晃(UTEC)
投資先|自律制御システム研究所
キャピタルゲイン|19.5億円(編集部推計)
7位 郷治友孝(UTEC)
投資先|非公表
キャピタルゲイン|19.4億円(編集部推計)
8位 渡辺洋行(B Dash Ventures)
投資先|ピアラ
キャピタルゲイン|17.1億円
9位 三澤宏之(みやこキャピタル)
投資先|ステムリム
キャピタルゲイン|15.4億円
10位 林 政泰(SBIインベストメント)
投資先|RAPYD FINANCIAL NETWORK、Taralite
キャピタルゲイン|14.3億円
11月25日発売のForbes JAPAN 1月号では「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」第1位受賞者へのインタビューのほか、「日本の起業家ランキング2020」やいま注目すべき200社を網羅した2020年版「日本のスタートアップ大図鑑」を掲載している。