実用的な問題解決と考え過ぎの違いとは?

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自分が考え過ぎているかどうかを知る方法

職場での問題にせよ、金にまつわる悩みにせよ、次の3つの質問に答えれば、自分が問題解決をしているのか、それとも単に考え過ぎているだけなのかを見極められる。

・その問題は本当に解決できるのか?

問題の中には解決できないものもある。景気悪化やパートナーの健康問題、もう既に起きてしまったミスなどはどうしようもないものだ。しかし、こうした状況に自分がどう反応するかは変えられる。感情面での反応の仕方を変えることが、解決策になるかもしれない。昔のいざこざを蒸し返すことは、考え過ぎに当たる。

・自分は積極的に解決策を探しているのか、それとも問題のことばかり考えているのか?

借金を返済するための戦略探しは役に立つ行為だ。一方、自分の経済状況がどれほど不公平であるかを考えたり、ホームレスになった自分を想像したりしても、その状況からは抜け出せない。

・これについて考えることで、何かを達成できるか?

仕事の問題について考えることは、その問題について新たな視点を得ようとしているのであれば役に立つ行為だ。しかし、過去の過ちを頭の中で再現したり、同僚との口論を蒸し返したり、仕事でうまく行かない可能性があるさまざまなことを想像したりするのは、考え過ぎの好例だ。

思考を生産的なものにする

ある状況について考えることにより多くの時間を費やしたいという誘惑に駆られる瞬間には注意をしよう。それが問題解決であれば、そのまま続けること。考え過ぎているのであれば、ただ考え込むことに時間をそれ以上無駄にしないこと。

考え過ぎではなく問題解決をする方法を習得すれば、自分が持つリソースを生産的な活動に注ぐことができる。そうすれば精神が強くなり、潜在能力を最大限発揮させてくれるような価値ある活動に時間やエネルギーを傾けられるだろう。

編集=遠藤宗生

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