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2019.10.09 07:00

スモール・ジャイアンツのまち、八尾市を支える「変態な行政マン」

関西大会のトークセッションに登場した木村石鹸工業 社長の木村祥一郎


松尾は、1984年、地元八尾市の生まれ。工場街の片隅に住宅がある「住工共生のまち」で育つ。小さい頃から、ものづくりは間近で目にしていたという。大阪府立夕陽丘高校を経て、関西大学社会学部社会学科を卒業。大学ではマスコミュニケーション専攻に籍を置いた。
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2008年に八尾市役所に入庁、市長直轄組織の秘書課に配属される。当時から、食べ歩きが趣味だった松尾は、八尾市内の飲食店などを扱ったブログをプライベートで運営。その時に培ったネットワークが、のちの取り組みへと繋がっていく。

2012年には経済環境部産業政策課に異動し、産業政策の立案及び次世代経営者養成講座などに従事して、この頃から「変態な行政マン」としての活躍が始まる。15年からは2年間、経済産業省近畿経済産業局に出向、関西圏内のベンチャー政策に携わり、この時の経験が、その後、市役所に戻りすぐに立ち上げる事業「みせるばやお」にも結実する。

「入庁当初から、『楽しい人と楽しいことに全力投球する』がモットーで、八尾というまちの活性化に役立つようにと、自分でブログを運営していました。それが、本格的に仕事になったのは、7年前に産業政策課に異動してきてからです。それを機に、ものづくり企業の支援を、役所の仕事として始めました」
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松尾が始めたのは、ブログ運営を通じてできた飲食店とのつながりを生かし、人材交流のハブとして飲み会などを開催し、八尾のまちのキーマンたちをつなげる活動だ。また、次世代の経営者たち20名と勉強会「環山楼塾(Next Innovation Leader’s School)」も開始した。学び(Input)と実践(Output)を体感することにより、イノベーションを創出する人材を育成するもので、松尾は経産省に出向していた時期を除いて、この講座の運営に携わっている。


「みせるばやお」では子供たちにものづくりの楽しさを伝えるワークショップなどを実施
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取材・文=フォーブス ジャパン編集部

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