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Artsiom Petrushenka/Shutterstock

地球外生命の存在が期待される木星の衛星「エウロパ」の探索ミッションに、NASAがゴーサインを出した。このミッションは「エウロパ・クリッパー」と呼ばれている。

NASA本部でサイエンス・ミッション・ディレクターを務めるThomas Zurbuchenは「探査機ガリレオや、カッシーニから得られた知見をもとに、宇宙の起源や地球外生命体に関する理解を深める努力を行っていく」と述べた。

極寒のエウロパで生命が維持可能かどうかは、まだ分かっていない。しかし、エウロパの表面を覆う氷の下には、深さが最大170キロメートルに達する水が存在していると考えられており、生命が存在する可能性はある。

エウロパの厚い氷の下では、重力によって発生する熱が水の凍結を防ぎ、液体のまま保たれているという仮説がある。地球では海底火山の火口付近の温かい海水が、数多くの生命を育んでいるが、NASAはエウロパでも同様の現象が起きている可能性を探ろうとしている。しかし、これは非常に困難なミッションだ。

エウロパ周辺の放射線は非常に強く、探査機は非常に高度な放射線防御機能を備えつつ、木星を周回しながら複数回の接近ミッションを行い、地表から16マイルのポイントまで近づく予定だ。そして、地表やその付近に温かい水があるかを調べ、大気中の成分を調査する。

2012年にNASAのハッブル宇宙望遠鏡によってエウロパの南極付近の上空に水蒸気があることが確認され、水がある可能性が高まった。仮に、クリッパー計画で水の存在が確認されば、着陸して氷に穴をあけなくとも、この星に将来、人類が移住できる可能性が高まることになる。

編集=上田裕資

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