2. グループ活動を奨励する
職場での配慮を大きく制限する要因の一つは、従業員が互いをよく知らないことにある。全員が親友同士になることはないが、オフィス全体が信頼関係を構築するのが重要だ。
信頼関係を作る活動は、あなたが自分のチームにとって最も適切だと考えるものであれば何でもよい。私は過去に、チームでの昼食会やミニ社外リクリエーション、さらには早朝ヨガを行って大きな成功を収めたことがある。チームが良い反応を見せ、個人的な関与と連帯感のバランスを必要とする活動を探そう。
チームビルディングに定番のゲームは効果的かもしれないが、私の経験から言えば、集団主義と自立性のバランスが取れた活動によって職場に最適な考え方を育てられる。また、こうした活動は挑戦を生み、それに取り組むことでメンバーはより短期間で結束を深められる。
3. 協働に焦点を当てる
配慮で重要なのは、他者のことを考えることだ。仕事での協働ほど、この点を効果的に強いる方法はない。プロジェクトに共に取り組むには、ある一定レベルの尊重と開放性が必要となり、正しく行えば関係者全員に長期的なメリットがもたらされる。
会社で、協働を奨励できる新しい方法を探してみよう。2人以上が同時に取り組めるプロジェクトを見つけ、異なるチームや部署のメンバーがクロストレーニングを行って職場の他の部分のことについて理解できる機会を探そう。チームが互いを尊重することが重要だ。これにより、全ての従業員が自分の仕事が全体的な目標にどう貢献するかを理解できる。
4. 批判を歓迎する
配慮ある職場は、職場の全員が互いに優しく接しなければならない職場というわけではない。配慮ある職場を作るそもそもの目的は、全員がより居心地よく効果的に仕事ができるようにすることだ。しかし、職場の人が自分の意見を口にするのをためらっているようであれば、それは実現しない。
建設的な批判を会議に組み込んだり、従業員が自由にフィードバックできる「オフィスアワー」を設けたり、あるいは継続的なフィードバックのために匿名のインターネット調査を設置したりと、従業員が意見を述べられる経路を常に開いておくことが重要だ。アドバイスを与えたり受けたりすることに居心地の悪さを感じる人がいないようにするため、互いの仕事に対して価値ある批判を伝える際の指針を設定しよう。建設的な批判が日常的に行われる職場は、継続的に改善に向かう職場だ。
配慮は導入の仕方にかかわらず、企業に非常に価値のあるメリットをもたらす。他者のことを積極的に考慮する人ばかりの職場に毎日出勤していれば、全員の仕事への満足度も当然上がる。そうすることで、チームはさらに効果的に働くようになる。