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Andrey Armyagov / shutterstock.com

シリコンバレーに拠点を置く宇宙ベンチャーMomentusが7月17日、2550万ドル(約28億円)のシリーズA資金調達をアナウンスした。同社は、月往復などでの活用を想定する大型推進システムを開発し、2020年に初打ち上げを行う予定だ。

Momentusが開発中の宇宙船は、水とマイクロ波を使用したプラズマ推進機を搭載し、人工衛星を静止軌道や深宇宙の軌道に送り込むことを目指す。同社は2018年にも830万ドル(約9億円)を調達し、7月にはソユーズで試作機を打ち上げ、推進システムのテストを行った。

「軌道間輸送機のVigorideは顧客のニーズに応えるため地球低軌道に最大数カ月とどまる」とMomentusの創業者でCEOのMikhail Kokorichは述べた。今回の投資ラウンドはPrime Movers Labが主導し、Yコンビネータやワイオミング大学も参加した。

同社のホームページによると、重さ80キログラムのVigorideは最大250キログラムの物体を国際宇宙ステーションのある上空400キロメートルの高さから2000キロメートルの軌道に送り込める。

また、重さ450キログラムのVigoride Extendedは、最大300キログラムの物体を地球低軌道(LEO)から静止トランスファー軌道(GTO)に送り込める。さらに最大100キログラムの衛星を「LEOから直接静止軌道や月軌道、そしてより遠くへ」送り込むことができるという。

Virgoride Extendedは地球の軌道に1年間とどまることができ、1機で5~20基の衛星の輸送が可能という。さらに大型のArdorideも開発中だ。重量は1800キログラムで、より高い軌道においてより重量のある衛星の輸送が可能で、運用開始は2021年を目標にしている。

さらに、深宇宙探査用のFervorideは、2022年に導入を目指している。また、小惑星での資源採掘や月と火星への輸送に用いるValorideの構想もある。

Momentusにはすでに50基以上の衛星の運搬を受注しており、3年待ちの状態という。その中にはNASAが2019年6月に選出した小惑星での資源採掘プロジェクト「Mini Bee」も含まれる。同社は2020年後半にVigorideを3回打ち上げる予定だ。

編集=上田裕資

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