スポーツ別「SNSで最も価値ある」選手、1位ロナウドは他者を圧倒

クリスティアーノ・ロナウド(Photo by Harold Cunningham - UEFA/Getty Images)

クリスティアーノ・ロナウド(Photo by Harold Cunningham - UEFA/Getty Images)

世界的なサッカーのアイコンにとって、インスタグラムはただ楽しんだり、ゲームをしたりするためだけのものではない──。

クリスティアーノ・ロナウドはソーシャルメディア(SNS)で、世界で最も多くのフォロワーを持つ。そして、いくつもの企業が自社製品を売り込むために、彼に高額のスポンサー料を支払っている。その総額は、年間およそ4400万ドル(約46億6000万円)に上る。

スポンサー企業の広告があふれるロナウドのアカウントと、彼のSNS上での多大な存在感が、各社が多額を注ぎ込む理由の一つだ。

米金融サービス会社コーウェン・アンド・カンパニーのフットウェア・アパレル部門担当のアナリスト、ジョン・カーナンは、「アスリートたちが持つSNSアカウントによって、彼らの影響力はかつてないほど大きくなっている」と述べている。そのコンテンツ作成力は素晴らしく、非常に高い収益力があるという。


各スポーツの「上位」選手たち

異なるスポーツそれぞれの選手たちの中で、SNSで最も成功を収めているのは誰だろうか。企業のSNSやデジタルメディアにおけるスポンサー活動を調査するフーキットは、10種目のスポーツで活躍する選手のうち、2019年上半期のインタラクション(エンゲージメント)数でトップ5に入る人たちを明らかにした。

インタラクション数には、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターでの「いいね!」「コメント」「シェア」の数が含まれる。

以下、日本でも人気の高いスポーツの上位選手とそれぞれのインタラクション数などを紹介する。

・バスケットボール

レブロン・ジェームズのフォロワー数は、同じ米プロバスケットボール(NBA)のスター選手、ステフェン・カリーより7000万人以上多かった。

だが、これまで4回にわたってレギュラーシーズンのMVPに輝いたジェームズも、エンゲージメント率とフォロワーの増加率では、「The Greek Freak(グリーク・フリーク、ギリシャの怪物)」のニックネームも持つヤニス・アデトクンボには追いつけなかった(以下、数値は左から、フォロワー数/フォロワー増加率/インタラクション数)。

1. レブロン・ジェームズ(1億1630万/4.5%/1億2550万)
2. ステフェン・カリー(4860万/8.2%/5100万)
3. ドウェイン・ウェイド(3310万/6.3%/4420万)
4. ラッセル・ウェストブルック(2440万/7.6%/3430万)
5. ヤニス・アデトクンボ(720万/39.6%/2410万)

・サッカー
種目別に見た場合、オンラインでの存在感が最も大きいのは世界的に多くのファンを持つサッカー選手たちだ。インタラクション数が1億を超えたのは全スポーツを合わせて14人。そのうち9人がサッカー選手だった。

クリスティアーノ・ロナウドのフォロワー数は、今年上半期だけで260万人増加、合計3億7530万人となった。2位につけるメッシのフォロワー数は、2億1500万人だ。メッシは今年上期中、スポンサーであるアディダスの製品に関して49回投稿。これらには、1億5000万のインタラクションがあった。フーキットによれば、その広告価値は690万ドルだ(以下、数値はインタラクション数)。

1. クリスティアーノ・ロナウド(8億8720万)
2. リオネル・メッシ(3億6710万)
3. ネイマール(2億8900万)
4. キリアン・エムバペ(1億6760万)
5. モハメド・サラー(1億5220万)
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編集=木内涼子

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