Slackは電子メールキラーとも称されてきたが、メールを置き換えるのはたやすいことではない。メールを使う、使わないはこちらの一方的な都合で決めることができないため、代替ツールを普及させることはとても難しく、多くの助力が必要だ。それでもSlackを導入している企業は、メールをより健全な方法で利用でき、全人類の半数をCCに入れる必要がない。
端的に言って、Slackはより優れた職場でのコミュニケーション方法だ。従業員はSlack上で仕事以外のことについてさえもやり取りしている。優秀で意識の高いシステム管理者のいる企業では、仕事の質を劇的に高められる高度な機能を利用できる。
私はスペインのIE大学で教えていた学生たちに、コミュニケーションやワークグループの調整にはSlackを利用するといいと勧めていた。学生の多くは、その後起業してSlackを使い続けるか、Slackを導入する企業へと就職した。
中には、競合の存在はあるものの、Slackはとっくにビジネスコミュニケーション分野での競争に勝利していると主張する人もいる。それは、世にはSlackよりも良いツールがないからだ。その主張が正しいかどうかは分からないが、私は多くの企業と話してきた経験から、大半の人はSlackが気に入っていることは分かっている。
Slackがビジネスコミュニケーションツールの未来であるかは定かでないが、個人的にはそうなってほしいと思う。それは、私がSlackとの間に利害関係があるからではなく、Slackを長く愛用しているからだ。まだSlackを使ったことのない人は、ぜひ試してみてほしい。