ルーは次のように述べている。
「プログラムを経験した子どもたちは楽しみ、果物や野菜を食べることがとても楽しかったことに自分でも驚いていたほどだ。子どもにただ、グリーンピースやニンジンを食べるよう教えるだけではうまくいかないことは知っていた。
風味に富んだ体に良い食事を作り、自分が食べるものに関して意見を述べる機会を子どもに与えることで、健康的な食品に関する子どもたちの考え方を再形成することができる。ある児童は『ブロッコリーは嫌なものだと思っていたけれど、このブロッコリーは違う。うまく使われている』とさえ言った」
今後の計画は?
スウィートグリーンは学校でのプログラムやフードコープスとの提携を通し、児童たちに没入型の手法で新たな果物や野菜を導入することに焦点を当てている。現時点で同社は、プログラムにスマートフォンを活用していない。その理由は、自分自身も創造のプロセスに関わったものの方が、子どもたちは触ったり試したり、試食したりする機会を楽しむことが多いと同社が気づいたことにある。
同社はこれからも、没入や対話を通して子どもたちに健康・栄養教育を提供し、子どもたちを楽しませることに重点を置いていきたいと考えている。これは必ずしも、画面越しに達成できるものではない。
「私たちは今後数年間でプログラムを導入し、未来の世代に影響を与えられることにワクワクしている。しかしこれは、まだ始まったばかりだ。これは食品や、食品の起源とつながった未来の健康的な世代を作る最初のステップだ」とルー。
「私たちは、より多くのこどもが未来の健康的な食事やカフェテリアを利用できるようにしたい。そのためにまずは5つの学校でプロトタイプ試験を完了し、その後2019~20年の学校年度には15校で展開する。こうして最終的にはさらに広い範囲に導入する予定だ」とルーは語った。