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起業家たちの「頭の中」

メドピア 代表取締役社長 石見陽氏

「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションに掲げ、国内医師の3人に1人が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピア。現役の医師・医学博士でありながら、起業家として上場まで会社を導いた、同社の代表取締役社長 石見陽氏に、起業家として重要な素養や、コミュニティサービス立ち上げのポイントをドリームインキュベータの下平が聞いた。(全6話)


採用時に確認する「理念と利益の最大化」への共感

──創業期はどのように仲間を集めていかれたのでしょうか?

最初は熱意しかないと思います。自分のやろうとしている「志」と、「あなたが入ってくれることで、これくらい世の中が変わります」ということを、情熱を持って伝えていくしかありません。

上場前だと、インセンティブ設計に話がいきがちですが、多くの人はインセンティブがあるからといって動くわけではありません。逆にインセンティブで動いてきた人は、たとえ優秀だとしても結果としてベクトルがずれてダメになることが多いです。

皆がイメージできる理想像を描き、それをどれくらい熱意を持って伝えられるか、が仲間集めの成否の分かれ目だと思います。



──採用において大切にされていることをお教えください。

ミッションの「Supporting Doctors, Helping Patients.(医師を支援すること。そして患者を救うこと)」、これがあらゆる事業のスタート地点なので、ここに共感していることが大事です。特に重要なのがHelping Patientsの方で、メドピアグループがなぜ存在しているか、がしっかりと理解できていないと厳しいと思います。

また、最近特に言っているのが、「理念と利益の最大化」です。理念と利益の両方を最大限に追求することでしか、ビジョンは成し遂げられないはずです。

メドピアは人を救うという非常に根源的なミッションを持っているため、ヘルスケア×テクノロジーでリーディングカンパニーになりたいというビジョンに共感をしてくださる方は比較的多いです。しかし、「利益を最大化する」という話になると、なかなか納得できない方が出てきます。「とにかくミッションに惹かれて来ました」「利益のことはあまり考えられない」といった具合です。

利益だけを求めている人も機能しないし、理念だけを求めていても良くない。理念を最大化したら結果として利益も最大化するし、その逆も真なりということに納得してもらう。少なくとも面接の場面では必ず伝えるようにしています。

「理念と利益」とか、「戦略と遂行」、「具体と抽象」、「長期と短期」。これら一見相反するものを、個人個人の意識の中で振り子みたいに行ったり来たりさせて、その振れ幅を大きくするし、スピードも早くしていく。これが経営者の仕事だと思うので、採用だけに関わらず、タイミングタイミングで社内に伝えることを意識しています。

文=下平将人 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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