例えば海外からVIPが来日するというとき、あるいは自分へのご褒美を考えるとき。あなたにはどんな“とっておき”の選択肢があるだろうか。本誌がお薦めしたいのが、「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」。真っ白な雪景色となる冬も含め、四季折々の自然美に触れることのできる京都嵐山にあって、このホテルでは古今東西の粋に触れる特別な体験が待つ。
立地は、嵐山の中でも特に保津川越しに山の稜線が一望できる最高の眺望で知られ、鎌倉時代には天皇の離宮、亀山殿が、また明治時代には男爵 川崎正蔵翁の別荘として「延命閣」が置かれた場所。
上品な華やかさをもつ空間は翡翠、月白色、藍色など日本の伝統色をキーカラーにしつらえられている。写真は客室面積94平方メートルのプレジデンシャルコーナースイート
この歴史的建造物をリノベーションした建物を含む館内には、39室のそれぞれ趣の異なる客室があり、継往開来(けいおうかいらい/格式高い歴史と文化が育まれた嵐山の魅力を最大限に引き出しながらも、未来を切り開き、お客様にいままでにない体験を提供するという意味)のコンセプトに基づいた伝統とモダンの美が融け合う空間で来客をもてなす。
レストラン「京 翠嵐」
レストラン「京 翠嵐」で供されるのは、「トロワグロ」などフランスの名門レストランで腕をふるった松勢良夫シェフによる、会席料理の技法にフランス料理の美意識を融合させた至宝の料理。さらに「延命閣」から引き継いだ壮麗な空間と窓外に広がる春夏秋冬の景色が、一生の思い出となるような時間を演出してくれるだろう。
会席料理とフランス料理を高度な美意識のもとに融合させた料理。地元の旬の食材をシェフ自らが仕入れ、素材を生かした丁寧な調理法でクリエイティブな料理に仕上げている
蛇足だが、米国の旅行誌『コンデナストトラベラー』の読者投票で2018年度日本一に選ばれたこのホテルは、「セント レジス」「ザ・リッツ・カールトン」などを擁するマリオット・インターナショナルのブランド「ラグジュアリーコレクション」の日本初進出ホテルという背景を持つ。一流を志す者であれば、世界の一流が手がける日本一のホテルというものを、京都で体験してみてはいかがだろうか。