起業家が経験する孤独 避けるための4つの方法

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自分一人で事業を始めることは思い切った決断に思える人もいるだろうが、典型的な起業家は、その創造的プロセスや先に待ち受ける冒険にわくわくするものだ。とはいえ、そうした人たちが直面する課題もある。

英非営利団体「小規模事業連盟(FSB)」の調査によると、孤立や一人で働くことは、自営業に関する3大課題の一つとなっている。英銀アルダーモアの調査では、英国の自営業者の中で孤独を体験したことがあると答えた人は5分の2近くに上った。

多くの人にとって、自分の会社を経営することは自分の時間を持つことだ。サービス業界にいる人でさえ、こうした時間の多くは顧客ではなくパソコンに向かう作業に割かれる。

英国では起業が増え続けている。英シンクタンク、センター・フォー・アントレプレナーズ(CFE)が1月半ばに発表したデータによると、昨年登録された新たな会社の数は過去最高を記録した。これは国内総生産(GDP)の成長に大きく寄与している。

英政府による2018年の統計によると、英国の民間部門の99.9%は中小企業(従業員が250人未満の企業)で構成されており、うち75%が従業員なしの自営業者だった。

一人で働いていると、たとえそれが楽しい仕事であったとしても、周囲から切り離されている感覚が生まれ得る。より系統立った環境で従業員として働いた後に独立した人は特にそうだ。「つながる」感覚は心の健康を保つために欠かせない要素で、孤独感は燃え尽き症候群につながりかねない。

とはいえ、平均的な起業家が必ず孤独感にさいなまれるわけではない。起業のプロセスにおいて起業家を支援・激励し、孤立感を持ちそうになる時に備えておくための仕組みは多く存在するが、ここでは4つの方法を紹介する。

1. 支援を求める

起業家は経営者として、全て自分でうまくこなさなければならないと感じてしまうことが多い。しかし実際は。経営者であろうとなかろうと、全ての人間が過ちを犯すもので、常にものごとをうまくこなせるわけではない。必要なときに(あるいは必要でないときでも)助けを求める力を身に付けることで、事業経営で避けては通れない障害を乗り越えるための明確な構造を準備できる。まずは小さなことから実践しよう。今日、支援を求められることには何があるだろうか?
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編集=遠藤宗生

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