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日本では「シリコンバレー」が、まだ昔の定義のままで使われていることがある。サンフランシスコ在住19年目の元エバーノートジャパン会長の外村 仁は、その誤解が弊害を生むこともあると指摘する。

「シリコンバレーってココではもうあまり言わないんです」

━━日本では「シリコンバレー」という言葉を今でもよく使いますが、正確にはどこからどこを指すのでしょう。

僕が「Generic Media(ジェネリックメディア)」をパロアルトで創業した2000年頃、シリコンバレーは主にパロアルトあたりからサンノゼあたりまでのエリアを指していました。北から順番に言うと、パロアルト市に「スタンフォード大学」があり、その隣町のマウンテンビュー市には1998年創業の「Google」が、そしてその隣のサニーベール市には1996年創業の「Yahoo!」が、そしてその隣のクパチーノ市には「Apple」がありました。

でも、それよりも先に、さらに南のサンノゼ市近辺では「インテル」や「フェアチャイルドセミコンダクター」が設立されていた。そこでマイクロプロセッサなどの半導体が作られ、一大産業が勃興し、それが故に“シリコン”バレーと呼ばれるようになったわけです。1970年ごろの話です。

その後、技術の広がりとともに、IT産業の中心が、半導体からコンピュータハードウェア、ネットワーク、ソフトウェア、サービスと、サービスレイヤーがだんだん上がって行きました。そのレイヤーが上がっていくごとに、中心地もサンノゼからだんだん北上し、ここ数年はサンフランシスコ市近辺が最もスタートアップが生まれる場所になっていると言えるでしょう。

今、ユニコーン企業として注目を集める「Uber」も「Airbnb」も「Lyft」も「Slack」も、本社は全部サンフランシスコ市内にあります。きちんと数字を出すのは難しいのですが、恐らく、新しくて面白い企業の半分以上はこの数年サンフランシスコ近辺で生まれているのではないでしょうか。

構成=守屋美佳

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