というのは、この新しく登場した高性能バージョンで航続距離の問題を解決しているし、走りもよりスポーティになった。しかも、eペダルの機能が上がり、ブレーキを踏む必要がほとんどなく、アクセルペダルだけで運転できる楽しさがさらに増しているからだ。
正直なところ、今回の試乗でリーフを見直した。2011年に初登場した初代は、日本COTYという最優秀車賞を獲得したし、ワールドCOTY賞もゲットしたけど、僕から見ると航続距離は120kmほどしか出なかったし、インフラ問題もあった。しかも運転がそんなに刺激的ではなかった。
ところが、先月乗った高性能バージョン「リーフe+」の航続距離は、何と初代の3倍。363km以上出る。アメリカでも日本でも、この距離ならリーフに乗ってもいいという人が多くなるに違いない。日産側はこの高性能バージョンについて、航続距離が現行モデルから40%伸び、WLTCモードで458kmとしているが、アメリカのEPAの数値だと363kmと、リアルに近い数字だろう。
さて、何が違うのか? 新リーフは、よりパワフルなモーターと64kWhの高性能バッテリーパックがつくことによって、最高出力が214psにアップし、加速性能が圧倒的に向上した。パワーが68ps、トルクは20Nmも上がり、その差は明らかだ。確かに、瞬間的な加速性は良くなっているけど、それより感動したのは加速の持続性だね。まるで追い風にふかれているようだ。
つまり、いままでは発進時直後の加速は爆発的に速かったけど、今度のe+は70km/hまでその勢いをキープできるので、スリル度が増している。ゼロから100km/hまでの加速は7秒ほどで、現行型よりも1秒速くなっている。