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フリーライター

コーヒーショップのように、日本茶のテイクアウトを定着させようというチェーン店の試みに注目が集まっている。

2018年12月、江ノ電由比ヶ浜駅から徒歩3分の由比ガ浜通りに、日本茶のセレクトショップ『CHABAKKA TEA PARKS LABORATORY』がオープンした。店舗では、客自らの手でほうじ茶が作れる”自家焙煎体験”や、ビールサーバーから直接注ぎ入れる日本初のドラフトティーの販売、煎茶・ほうじ茶・釜炒り茶・紅茶・烏龍茶などの厳選された茶葉を10g単位で販売する量り売りなどを行っている。

2018年4月にオープンし人気を博している鎌倉店、そして12月にオープンした由比ヶ浜に続き、今年は箱根湯本エリア、清澄白河~蔵前エリア、京都四条河原町~寺町エリア出店予定。将来的には、日本で最もシングルオリジン(茶農家から直接仕入れる)日本茶を取り扱う・飲めるお店を目指しているという。


『CHABAKKA TEA PARKS LABORATORY』の外観

いままで日本茶のテイクアウト・日本茶のコーヒースタンドスタイルの販売といえば、老舗日本茶専門店や甘味処などのいくつかでおこなわれてきたものの、あくまでも個人店止まりで、全国的なチェーン化まで広がったことはない。

その理由のひとつとして考えられるのが、コーヒーにあって日本茶にない、生クリームやチョコシロップといった「トッピング」要素だ。

季節限定、または期間限定フレーバーなど、コーヒーショップが次々と打ち出す、今しか飲めない季節感のある味、という魅力は、日本茶よりコーヒーのほうが派手でわかりやすい。

また、飲食店などの無料のお茶サービスや、公共施設や高速道路のサービスエリアなどにある「緑茶機」など、繊細な香りや味にこだわりがなければ、日本茶を無料で飲める場所は多い。

コーヒーショップに比べ、バリエーションでの勝負では分が悪く、こだわりがなければタダで飲めるイメージの日本茶。だからこそ、香りや味わいなど、日本茶専門店ならではの違いを明確に打ち出し、差別化できることで、日本茶のテイクアウトが定着する可能性を探ることができる。

今後日本茶”おしゃれカフェ”スタイルが、スターバックスやドトール、タリーズのように、いろんな街で見かけるようになるのか? 同業他社が追随する動きはあるのか?

CHABAKKAが仕掛けることで、日本茶の楽しみ方に変化が生まれるのか今後も注目される。

文=石澤理香子

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