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AI翻訳機「ポケトーク」

AI翻訳機「ポケトーク」の売上が好調なソースネクストは、ヨーロッパでの販路拡大を目指しオランダに初の欧州拠点を開設。日本のみならず、海外でも機能性の高さに注目が集まっている。

ポケトークは、手のひらサイズの翻訳機で、話しかけるとクラウドサービスを通じて世界各国の言語に翻訳でき、手軽さと翻訳のスピードが受けている。もともとオランダのベンチャー企業トラビス社が開発したものをソースネクストが日本向けにカスタマイズしたものだ。

2017年10月に日本で初代モデルが販売されて以降、「ポケトーク」シリーズは順調に売上を伸ばし、2018年9月には自社開発の2代目「ポケトークW」を発売。10月の「音声翻訳機」カテゴリで月間販売台数シェアが97.5%(「BCNランキング・データ」調べ)となった。ソースネクストは、2020年末までの「ポケトーク」シリーズの販売台数目標を50万台から100万台に上方修正している。

日本でのシェアが広まる中、アメリカでは10月に販売を開始。9月に行なわれたイベント「ShowStoppers」では、モバイルコンピューティング部門の Innovation Award を受賞している。

「ポケトークW」が海外で評価が高い理由は、74言語に対応していることと、長文を正確に翻訳できる精度の高さ。翻訳エンジンを多数採用し、各言語ごとに最も優れているエンジンにチューンアップをしているので、そのとき最もよい翻訳結果が得られるようになっているという。

また同社によると、「ポケトークW」はスマホよりも音声認識に特化しているので、騒がしい場所でも話した言葉を正確に認識できるという。購入の際も煩雑な手続きは必要なく、特別な設定なしで109の国と地域で使えることができることも強みといえる。

グローバル通信モデルに内臓されているSIMは使い放題で、追加費用もかからない点が購入のしやすさに繋がっていると同社は分析する。また、法人向けや空港などの交通機関、ショップでのレンタルサービスも普及に大きく貢献している。

欧州拠点としてオランダを選んだことについて、同社の担当者は「オランダは空海陸路網が整備されているので、物流拠点としても営業拠点としてもEU各国への移動や移送がしやすいのに加え、ベンチャー企業を支援する風土や制度が整っており、オフィスの借りやすさやその他会社法上のメリットがあることが決め手になった」という。

同担当者は今後の見通しについて、「強みであるソフトウェアを活かして『ポケトークW』以外のIoT製品の取り扱いの拡充を行なっていきたい」と語った。

文=堀百花

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