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I write about reputation matters: crisis, leadership and strategy

ジェフ・ベゾス(Photo by Emma McIntyre/Getty Images)

タブロイド紙から自らの不倫関係について脅迫を受けていることを公表したジェフ・ベゾスは、自らの過ちという灰の中からから不死鳥の如く復活し、素晴らしい判断を下した。ベゾスは、私たち一般人やCEO、取締役などのリーダーに対し、たとえそれによってすべてを失う恐れがあるとしても、いじめや脅迫に立ち向かう方法を示した。

自分のすべてを危険にさらせるほどの自信は、米国一の富豪、あるいは自らいじめ行為を批判された経験がある人でなければ持てないのかもしれない。しかしベゾスは今、近年見られなかったような大胆なリーダーシップの形を体現している。

取締役会がCEOを選出、続投させる根拠となるのは、日常のビジネスにおいてCEOの発揮する洞察力、監督能力、戦略だけでなく、嵐の中でも周囲を率いる能力だ。そして、どんな組織でも嵐に巻き込まれるものだ。しかし、すべてが崩壊し始めた時、全てのCEOが、極端に難しいながらも正しい判断を下すための自信と勇気、そしてサポート体制を持ち合わせているわけではない。

ジェフ・ベゾスは、瀬戸際戦術、そして勇気に関する巨大な教訓を残した。彼と同じ立場を望む人は誰もいないだろう。個人的に恐ろしい状況の中で、ベゾスは自分が正しいと信じることを実行する勇気を絞り出した。また、公然と反撃することで、あらゆる限界に逆らった。ゆすりを受け入れることなく公表した決断は、そもそも彼が成功を収めた理由を改めて浮き彫りにした。その理由とは、自分の居心地の良さや、さらには礼儀に対する配慮さえも超越する鉄の意志だ。

ごく一般的なリーダーたちは、これからどんな教訓を学べるだろうか? 私が関わったリーダーたちは、勇気をもち危機に立ち向かうために、どんな教訓を利用していたのだろう? 以下に、そうした教訓を6つ紹介する。

“危機の霧”の向こう側を見通す能力を高めること。そうすれば、重要かつ緊急性のある決断を見極めることができる。それ以外のことに惑わされてはいけない。

主要関係者や取締役会と早い段階から頻繁にすり合わせを行うこと。そして、重要事項に関して個別の取締役と綿密な連携を保つ。

編集=遠藤宗生

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