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イラストレーション=フィリップ・ペライチ

ビジネスに影響を与えるデザインの礎を築き上げてきた先人たち。そんな、後世に長く語り継がれる伝説的なデザイナーたちを紹介する。


イヴ・ベアール / プロダクトデザイナー

「なぜテレビのスクリーンは黒いのか。都会の人の生活スペースは狭くなるいっぽうなのに、そんな黒い箱が壁を占有していいのか」。ベアールは、そんな誰もが気にもしなかった点に目を向けた。その小さな「問い」はサムスンの額に飾られているようなテレビ、「The Frame」というカタチに結実した。

The Frameは、画面を消すと人を感知して絵が表示されるアートモードになる仕組みだ。これだけでない。人が当たり前のものとして疑わないことに目を向け、小さな課題を見つけ、それを解決するデザインを手がけているのである。

ベアールが大切にしているのは「人々の生活を邪魔しない」ことと「テクノロジーと人との関係の最適化を図る」こと。そんな未来を見つめ続ける彼は2007年「TIME」誌で「地球上で最も先見の明のある25人」にも選ばれている。

またべアールはジョウボーン、ハーマンミラー、プーマといった企業のプロダクトデザインを多数手がける。近年ではウーバーの「タクシー風の屋根看板」のデザインも務めた。

そんなスイス生まれのデザイナーは、途上国の子どもたちのためにパソコンや眼鏡を提供する社会的なプロジェクトも推進するなど、社会貢献活動にも積極的だ。デザインによって、「この世界を少しずついい方向に」進めようとしている。

ジョナサン・アイブ / アップル CDO

2018年8月、世界で初めて時価総額1兆円を超えたアップル。創業期から最高デザイン責任者として関わるアイブは、iPhoneやiPadなどプロダクトのみならず、新社屋「Apple Park」などのデザインを手がける。17 年5月、母校であるロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学長に就任。

また、同年11月、デンマークの大物デザイナーであるマーク・ニューソンとのコラボでエイズ撲滅チャリティオークションのために発表された「すべてダイヤモンドでできた指輪」は大きな話題に。ちなみに、落札価格は1700〜2000万円前後だと言われている。

編集=フォーブスジャパン編集部

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