医療業界にもブロックチェーン
「今年のヘルステック業界を盛り上げるのは、AI、ブロックチェーン、データサイエンスの3つの技術だ」と語るのは、サンノゼを拠点にしながら世界中のスタートアップに投資する「Fenox Venture Capital」のアニス・ウッザマンCEO。同氏は、優勝賞金100万ドル(約1億円)のスタートアップワールドカップの会長も務める。
まずAIについては、「画像診断、新薬開発、リスク分析などの分野で存在感がでてくる。NuanceやOrbita(米ボストン)をはじめとする、音声認識技術をもつスタートアップもヘルステック業界で影響力を伸ばしていくだろう」という。
ブロックチェーンについては、これまで金融業界が中心と考えられてきていたが、2019年は患者のカルテ管理や医療データの共有などヘルステック業界でも目立っていくと見る。
データサイエンスにおいては大胆な予測で、「2019年末までには約半分の医療機関が薬や治療の効果の最大化や請求書管理などの方法で、現場に何かしらのデータ分析ワークフローを導入することだろう」と同氏。この分野を牽引するスタートアップについては、Guardtime(エストニア)、Change Healthcare、Hashed Health(ともに米ナッシュビル)を挙げてくれた。
連載:イノベーション・エコシステムの内側
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