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PICK UP

A lifetime in the car business, first engineering, now communicating

Rivian R1T(courtesy of Rivian)

過去40年間に米国で最もよく売れた車は、ピックアップトラックのフォード「Fシリーズ」だ。今年の販売台数は85万台を超えると予想されている。人気でその後に続くのは、ゼネラル・モータズ(GM)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のピックアップトラックだ。

一方、電気自動車(EV)メーカーのテスラも、ピックアップトラックの生産に乗り出している。多くの人がすでにそれを知っているだろう。同社の計画は順調に進んでいるかもしれない。だが、テスラにはすでに、少なくとも2社の競合が現れている。米国の新興EVメーカー、Workhorse(ワークホース)とRivian(リビアン)だ。

リビアンは11月30日に開幕したロサンゼルス国際オートショーで、電動ピックアップトラック「R1T」を発表した。三菱自動車から買い取ったイリノイ州ノーマルにある工場で2020年から生産を開始、同年中に出荷を始めたい考えだ。



目指すのはEV版「Fシリーズ」?

クルーキャブ、ショートベッドを採用したR1Tが照準を合わせているのは、どちらかといえばフォード「F-150ラプター」のようだ。本格的にオフロードを走れる高性能なトラックとなっている。



リビアンはテスラの「セミ」とは異なり、伝統的なピックアップトラックのような外観だ。一方、その設計は、現在販売されているトラックとは全く異なっている。新たに開発されているその他のほぼ全てのEVと同様、リビアンは「スケートボード」型のシャシーを採用。スケートボードのような形をしたプラットフォームにはバッテリーパックが敷き詰められ、モーターとサスペンションは前後の位置に取り付けられている。

特徴的なのは、後部のコンパートメントだ。ピックアップトラックの荷台に非常に便利なトランクをつけたのは、ホンダ「リッジライン」が最初だ。R1Tはキャビンの後方、リアシートとリアフェンダーの間にキャビンと同じ幅の荷室を作った。両サイドのドアから簡単に荷物を出し入れできるようになっている。



R1Tはそのほか、カメラ、レーダー、LiDAR(ライダー)の3種類のセンサーと超音波センサーを搭載。高速道路での自動運転「レベル3」に対応する機能を持つ。

価格は容量が異なるバッテリーパック(105 kWh、135 kWh、180 kWh)のうち、105 kWhの蓄電池を搭載したベースモデルで6万9000ドル(約780万円、減税措置の適用前)から。払い戻し可能な予約金1000ドルで、すでに予約注文を受け付けている。



非常に高価なピックアップトラックに需要があることは、フォードとGM、そしてFCAのラムが証明している。これら各社は同じ設計でより手ごろな価格の作業トラックも手掛け、将来の研究開発を支えることが可能なだけの多額の利益を得ている。リビアンは利益率でテスラには勝つことができ、そして生き残っていくことができるだろうか。それが明らかになるのは、数年後のことだ。

編集=木内涼子

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