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Analyzing tech stocks through the prism of cultural change.

2017年9月に発表されたBMWi Vision Dynamics.(BMW)

自動車は今、想像以上に急速に変化している。映画の中で今後そうなると約束されてきたとおり、刺激的で未来的な、そして薄気味が悪いほど静かに走るものになるだろう。

米CNNは10月初め、同国の電気自動車(EV)メーカー、テスラについて、「モデル3は米国で他社に“大差を付けて”最も売れている高級車になった」と伝えた。モデル3は当初、大衆車という位置付けのはずだった。店頭表示価格が3万5000ドル(約396万円)なら理論的にはこのモデルは、EVに関心を持つ人や2台目の車を求めている郊外の住民たちにとって魅力的なものとなる。

だが、テスラは実際には、より高額なEVを作った。今年第3四半期のモデル3の販売台数は、約5万5840台。平均価格は5万9000ドルだった。

そして、40万台を超えたモデル3の予約注文リストは、テスラは「一番に作りたいと思っていた車を作ることができたのだ」ということを意味している。また、同社が正しかったのは、妥協のないEVを作ったということだ。テスラ車は環境に優しく、同時に信じられないほど速く走り、運転を楽しむことができる。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、人を幸せにする車を作りたかったと話している。そして、彼はそれに成功した。消費者情報誌コンシューマー・リポートが昨年12月に発表した自動車の顧客満足度調査では、テスラが1位だった。素晴らしい加速とミニマリストな室内を実現したモデル3は、未来から来たもののように感じられる車だ。

テスラに“起こされた”各社

テスラが登場する前、EVはあってもパワーに欠けるものだった。トヨタ「プリウス」と独BMWの「i3」は、筋金入りの自然保護活動家たちにアピールするために作られたようなものだ。両社のEVは実用本位で、運転を楽しむためのものではない。

だが、ドイツの自動車メーカー各社は、テスラの成功から学んでいる。現在それぞれに、性能を重視した妥協のない車を作っている。例えば、(現在開発中の)BMWの「i4」は、多くの意味で象徴的なモデルだ。

流線形でスポーティーなi4について同社幹部らは、最高の加速性能を再定義することになると約束している。テスラがおよそ2秒で時速97km近くまで加速できるなら、i4は相当に速くなければならないという。

編集=木内涼子

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