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I study technology disruption in individuals, companies and societies.

(Photo by Chesnot/Getty Images)

テスラについては、「車を投げ売りしており、適正な環境下での製造や迅速な生産の達成は絶対に無理」「創業者は気が触れていて、会社を破滅させようとしている」など、これまでにほぼあらゆることが言われてきた。また自動車業界の重鎮ボブ・ラッツは、テスラのモデルSを絶賛した上で、自動車コレクターに対し「テスラがダメになる前に」1台購入しておくよう呼び掛けた。

しかし今年の第3四半期、テスラは膨大な収益を上げた。同社株は急上昇し、ナスダック総合株価指数を数カ月ぶりの高値を記録。同社はさらに生産・供給の目標も達成しており、あらゆる観点から黒字経営持続の見通しを示している。(ただし、少なくとも借入金の利息支払い期限である2019年第1四半期までの見通しだが)

今回の第3四半期は、単なる例外ではなさそうだ。テスラが安定して利益を生み出す方法を見出したことは、あらゆる面から示されている。

さらに、テスラはもはや業界の異端児ではない。これまでは誰もが同社製品の生産の難しさをばかにし、会社の立ち上げから四半期毎に8万台の大量生産ができるまでに成長した同社の功績もかなり過小評価していた。

ところが今やテスラの販売台数は、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMWを上回り、米国内で生産・販売される自動車で首位にのぼりつめた。テスラ車は高価ながらも、競合のエンジン車よりも高度な技術を搭載し、ランニングコストと安全性の面でも優れている。

テスラはこの第3四半期、アナリストたちの予想を裏切る素晴らしい決算を達成した。一部の人々は、リスクを負いながら世界を変えようとしている同社の戦略的なビジョンを理解する業界人や“専門家”はほとんどいないと指摘してきたが、それが正しかったことが証明された形だ。ほぼ全ての人が、テスラの財務状況や将来構想を見誤っていたことになる。

アナリストたちの多くは今、一体何が起きたのかを理解しようと懸命になっている一方で、信用性に疑いのあるアドバイスをいまだに続けている。一例を挙げると、アナリストの大半は、同社の顧客が自発的にテスラ車の普及に貢献しようとすることなど、想像もできなかった。

イーロン・マスクはきっと、「ほら見たことか」と満足感に浸ることだろう。彼は人々が、車を売るためだけではなく、世界を変えるためのプロジェクトに参画したがっていることを理解しているのだ。

テスラが採用しているようなビジネスモデルを理解することは即ち、最大の難関が必ずしも人が想像するようなものだとは限らないことを理解することだ。テスラは、これまでに多くの企業がそうしてきたように、困難な課題は克服可能だということを示した。

編集=遠藤宗生

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