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I cover the control of content on the internet.

AlexandraPopova / Shutterstock.com

英政府は、ロンドンに滞在中の米国人ビジネスマンからフェイスブックの内部文書を押収した。フェイスブックは、文書の内容が表沙汰にならないよう躍起になっている。

この米国人ビジネスマンは、フェイスブックアプリ「Pinkini(ピンキニ)」の開発会社「Six4Three」の創業者だ。CBSニュースの報道によると、Pinkiniはフェイスブック上で友人がビキニ姿になった写真を検索できるアプリだという。同社は、フェイスブックが2015年に実施した規約変更により、アプリを運営する上で必要なデータにアクセスできなくなったとして、フェイスブックを訴えている。

Six4Threeは、フェイスブックがプライバシー管理について議会に虚偽説明を行ったことを証明するメールを入手したとし、今月初めに証拠文書を裁判所に提出している。同社によると、メールにはフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグのものも含まれていた。

そこでは、フェイスブックがケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)が数百万人分のデータを不正に取得することを可能にした抜け穴について、同社が把握していたことが示されているという。英議会ではフェイスブックのプライバシー管理に関する審問が進行中で、Six4Threeが保有する文書はそれに大いに関連する内容だ。

ガーディアンの報道によると、議会は下院の守衛を米国人ビジネスマンが滞在するホテルに派遣し、文書の提出を命ずるという。提出を拒否すると、彼は罰金を科せられ、収監される可能性があることを伝えられたという。

その後、英下院デジタル・文化・メディア・スポーツ特別委員会のダミアン・コリンズ委員長とフェイスブックとの間でメールのやり取りが行われた。

フェイスブックのポリシーソリューション担当副社長であるリチャード・アランは書簡の中で、「Six4Threeの行為は法的要求というよりも、フェイスブックに対する攻撃だ」と述べた。また、アランは次のようにも述べて英政府を批判した。「特別委員会はこれまで当社による規制強化の動きを支持していたが、その姿勢が変化したように思える。もし方針が変わったのであれば、その理由を教えて頂きたい」

ザッカーバーグは議会証言を拒否

これに対し、コリンズは次のように回答した。「Six4Threeに提出を命じた文書には、デベロッパーへのデータ共有に関する重要な情報が含まれている可能性がある。また、我々は文書に記載されているフェイスブックの方針が、同社がこれまで公式の場で述べた内容と一致しているかという点にも関心を持っている」

英政府は、ザッカーバーグがケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルについての議会証言を、繰り返し拒否していることに苛立っている。11月27日の聴聞会も、アランがザッカーバーグの代理で出席する予定だ。

アランは、英政府が押収した文書がSix4Threeによる訴訟の証拠資料としてカリフォルニア州の裁判所に提出され、非公開扱いになっていると主張している。これに対し、コリンズは次のようにツイートした。「英国法と議会特権に基づき、我々は審問の一環として文書を公開することができる」

編集=上田裕資

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