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wavebreakmedia / Shutterstock.com

米国ではヨガと瞑想がいずれも、ますます“主流”に近づきつつある。関連はあっても明確に異なるものであるこれらの実践者は、どちらも増加傾向が続いていることが分かった。興味深いことに、特に目立つのは瞑想を行う子供の増加だ。

ヨガは「呼吸法の練習と瞑想、ポーズを取ることの組み合わせであり、心身と精神のバランスが取れたリラックスした状態を実現するために行うもの」と定義されてきた。

また、瞑想にはマントラを唱える超越瞑想からマインドフルネス・メディテーション(ヴィパッサナー瞑想)、禅瞑想、マインドフルネスに基づくストレス軽減法、マインドフルネスに基づく認知療法、祈りと熟考のメディテーションまで、さまざまな種類がある。

調査から分かったこと

米疾病対策センター(CDC)によると、2012年と2017年に行われた「国民健康聞き取り調査」に含まれていた「過去12カ月間のヨガ・瞑想の実践」状況に関する質問への回答について年齢・性別・人種別に調査結果を分析したところ、次のような結果が得られた。

ヨガは成人の間でも人気が上昇しており、2012年に10%未満だった実践者は、2017年には14%以上に増えていた。瞑想を行っている人は同じ期間に、4%から14%へと3倍以上に増加していた。

瞑想を実践している子供は2012年には0.6%だったが、2017年には5.4%に増えていた。また、ヨガを練習している子供は同じ期間に、3%から8%以上に増加した。男女別にみると、ヨガを行っている女児の数は男児の2倍近くに上る一方、瞑想の実践者に男女差はほとんどなかった。

成人でヨガを実践している人を人種別にみると、白人が約17%、アフリカ系が約9%、ヒスパニック系が8%だった。さらに、瞑想を行っている人は白人が約15%、アフリカ系が約14%、ヒスパニック系が11%だった。

背景に社会的態度の変化

ヨガと瞑想の人気が高まっていることは、これらに対する一般的な態度の変化が背景にあると考えられる。子供たちの場合は、瞑想とヨガの練習を取り入れる学校が増え、その効果を他者と共有していることが影響している。子供の脳の発育や行動発達に強い影響を与えるとの研究結果が数多く発表されていることも、影響を及ぼしているだろう。

成人の場合は恐らく、ヨガスタジオや瞑想アプリが増えたこと、ヨガが生涯にわたって心身にもたらす効果に関する数多くの研究結果がメディアで報じられるようになったことが、実践者の増加につながっていると考えられる。

瞑想は、うつの症状から注意力、想像力、脳の健康状態に至るまで、あらゆるものに影響を与えることが明らかになってきている。また、いまや私たちの大半には、自らの経験を通じてヨガの効果を確信している友人がいる。

科学によって、さらに多くのヨガと瞑想の利点が明らかにされている。これらの人気が向こう数年のうちに一層大幅に高まることになったとしても、驚くことではないだろう。

編集=木内涼子

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