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台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

IgorGolovniov / Shutterstock.com

台湾本拠の世界最大の半導体受託製造会社「TSMC」は10月18日、今年の売上成長率の予測値を以前の7〜9%から、6.5%に引き下げた。その原因は、仮想通貨のマイニング(採掘)向け半導体需要の低下にあるとしている。

中国の大手仮想通貨取引所「FCoin」創業者のZhang Jianは「マイニング向け半導体の需要は低下している。これは仮想通貨市場が引き続き、弱気相場であることの現れだ。マイニング向け半導体の需要は、今年の第2四半期及び第3四半期に大きく落ち込んだ」と述べた。

ブロックチェーン領域では様々なフィンテック関連のスタートアップが立ち上がり、投資家らも大きな期待を寄せていた。しかし、ビットコインの価格は今年60%もの下落となり、仮想通貨のマイニングから利益をあげようと企んだマイナーたちを、厳しい立場に追い込んだ。

TSMCはこれまで、AMDのような大手企業向にハイパフォーマンスなチップを提供してきたが、AMDも同様に売上減を報告している。業界筋のニュースは、AMDのマイニング向けチップの売上が今年の第2四半期に大きく落ち込み、第3四半期にも回復は見込めないと伝えている。TSMCは今後のマイニング向けチップの市場動向に関するコメントを避けている。

フォーブスの寄稿者グループIntelligent Investingは、今年7月の記事で仮想通貨市場の冷え込みにより、マイナー(採掘業者)の利益率は大幅に落ち込み、赤字に転落する業者も出てきていると述べていた。

台湾政府のリサーチセンターのPeng Mao-jungは「仮想通貨のマイニング機器はコストが高く、需要が低下している。また、仮想通貨の価格が下落していることも、この分野の機器への関心を低下させることにつながった」と述べた。

ただし、仮想通貨の価格の下落だけが、チップ需要の低下の原因ではない。カナダのバンクーバー本拠のコンサルティング企業「BlockChain Intelligence Group」共同創業者のShone Ansteyは、マイニング向け半導体市場では新たな7ナノメートルチップの普及を控え、買い控えが起こっていると説明する。

現状のマイニング向けチップは16ナノメートルのものが主流だが、7ナノメートルのチップ搭載の機器は、今よりも消費電力が低く、効率的なマイニングが可能になるという。

「16ナノメートルチップのマシンを導入すれば、マイナーたちは黒字転換を図れるかもしれない」とAnsteyはフォーブスの取材に応えた。

「チップ需要の低下は、市場が次世代のマイニングチップの普及を待ち構えていることの現れだ。新規格のチップの採用により、現状よりも効率的なマイニングが可能になる」とAnsteyは述べた。

ブロックチェーン技術は今後、金融機関や証券取引所での導入が進むことが期待されている。「この分野の成長に欠かせないのは、台帳やデータベースの安定的な運用を可能にするキャパシティの確保だ」とPengは述べた。

編集=上田裕資

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