会場には、金融、リテール、コスメからバイオテックまで、世界中の大企業とスタートアップのブースが揃い踏みだった。ヨーロッパ各国を代表する企業をはじめ、グーグルやIBMなどの米大企業のブース、また嬉しいことにソフトバンクのペッパーくんもいて、人気を博していた。
イスラエルのブースはかなりデザイン性が高く、相当な予算が投下されているのが明らかだった。アフリカのブースもフィンテック関係のスタートアップ企業が連なっているなど、各国の本気度が伺えた。日本のブースもあったので、来年はぜひ世界中の仲間にも呼びかけて、日本ブースがViva Techで一番盛り上がるブースになれるよう協力できたらと思う。
印象的だったのは、ルイ・ヴィトンやクリスチャンディオールを擁するLVMHが巨大なブースを構えていたことだ。ファッションやコスメ分野のIoTやモバイルスタートアップ企業がオープンイノベーション創出に向けて協業し、展示していた。
一方で気になった点は、ブースの前のスタッフがフレンドリーはなく、米国のイベントのように笑顔で気軽に声をかける人が少なかった。これは、日本でも同様で、国際学会や展示会をする時に、英語で気軽に来場者を歓迎するスタッフの育成が求められていると思う。まず笑顔で迎えるだけで、よりビジネスの扉が開けると思う。
パリの次にイノベーティブな都市での出会い
パリ滞在中には、新幹線で4時間南下し、イスラエル空港で出会った画家を訪ねてモンペリエに行った。彼は赤ワインとチーズでもてなしてくれ、起業家の親友を紹介してくれた。
紳士的でファッションデザイナーのようなその起業家は、IT企業であるKaliopグループの会長で、グループ内のKuzzleというIoTスタートアップはViva Techにブースを出していたという。その場で直ぐにKuzzleのCEO(写真中央)も紹介してれ、Viva Techやフランスのスタートアップエコシステムなどについて話してくれた。
彼はパリの次にイノベーティブな都市とされるモンペリエで起業し、優秀なエンジニアチームを持っている。Viva Techでは、KuzzleとサーチエンジンQwantとパートナーシップ提携がアナウンスされたと喜んでいた。Qwantは、ヨーロッパ初となるIoTのためのオープンソースバックエンドプラットフォームだ。