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ディープマインド創業者のデミス・ハサビス(Photo by Jeon Heon-Kyun-Pool/Getty Images)

2014年にグーグルが買収した英国の人工知能(AI)開発企業「ディープマインド」が、ゲーム開発プラットフォームの「ユニティテクノロジーズ(Unity)」と提携を結んだ。ユニティのプラットフォームは世界のモバイルゲーム開発者の半数が利用している。

「ユニティは今後、ディープマインドの深層強化学習テクノロジーを次の次元に引き上げる試みを行っていく」と同社でAI担当バイスプレジデントを務めるDanny Langeは10月10日、フォーブスの取材に応えた。

ユニティは自社でもAIエージェントのトレーニングツールキット「ML-Agents」を発表している。今回の提携によりディープマインドの研究者らが、ユニティのプラットフォーム内の仮想空間をAI研究に活用できることになる。

Langeによると「ディープマインドの研究チームは、巨大な3Dシミュレーション空間のなかで、複雑なアルゴリズムを開発できるようになる」という。

「仮想空間のなかでロボットに家事のトレーニングをしたり、自動運転車両のテスト走行を行うことも可能になる」と彼は続けた。

ディープマインド側は今回の提携に関してコメントを発表しておらず、両社のパートナーシップがどのような具体的成果につながるかは不明だ。

ディープマインドはAI分野で最も先端的な企業として知られ、独学でゼロから囲碁を学ぶAIの「アルファ碁」を開発。2016年には韓国のトップ棋士を打ち負かした。しかし、同社は長年にわたり収益を生み出せていない。

グーグルは4年前のディープマインドの買収に6億ドル(約674億円)を投じたとされる。しかし、ディープマインドは2017年に3億6800万ドルの損失を計上し、その前年にも1億6400万ドルの損失を生んでいた。グーグルとディープマインドの間には意見の対立もあると囁かれる。しかし、ディープマインドはグーグルの将来にとって欠かせない存在だ。

ディープマインド創業者のデミス・ハサビスは、幼少期からチェスの神童と呼ばれた人物で、2005年にケンブリッジ大学の博士課程へ進み、脳神経科学の研究をスタートした。その後、2011年にディープマインドを設立した。

ディープマインドの研究の成果は、Google Homeのテキストの読み上げ機能や、グーグルのデータセンターでも活用されている。しかし、同社には収益化のプレッシャーもかかっている。

ユニティとの提携は、同社の研究を一歩前進させるだけでなく、新たな収益化の機会としても期待されている。

編集=上田裕資

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