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ソニーがPlayStation 4の後継機の存在について、初めて公に言及した。ソニーCEOの吉田憲一郎は「フィナンシャル・タイムズ」の記事で次のように述べている。

「現時点で私がいえるのは、次世代のハードウェアを準備しておくことが必要であることだ」と吉田は話している。しかし、ここでいう「次世代のハードウェア」が、PS4の後継機種であるPS5を意味するのかどうかは不明だ。インタビューで吉田はPlayStation 5という機種名は用いていない。

ゲーム業界では任天堂がポータブル機の「スイッチ」で成功を収め、マイクロソフトもストリーミングサービスの「xCloud」を立ち上げ、PCでもスマートフォンでもプレイできるプラットフォームを立ち上げようとしている。そんな中、ソニーがどのような新戦略を描いているかは非常に気になるところだ。

ソニーは既にストリーミングサービスのPlayStation Nowを運用しているが、今後はモバイル領域にも進出するのかどうかは不明だ。ソニーは過去数世代のコンソールマシンにおいて、新たなイノベーションの投入よりも、パワフルなマシンに仕上げることに注力し、独自性を保ちつつ成功を収めてきた。同社がPS5でこの戦略を継続しても、再び成功を収めることは可能だろう。

筆者個人は、現在のゲーム市場で革新的なコンソールに対する需要が、さほど高まっていないと感じている。もちろん、コンテンツの視聴においてストリーミングが全盛の時代に、ゲームだけがコンソールに閉じ込められているのは奇妙な状況にも思える。だからこそ、マイクロソフトはxCloudで新境地に挑もうとしている訳だが、筆者としては現状のPS4に不満はなく、ポータブル性がさほど重要であるとも思わない。

ソニーの近年における最大の過ちは、マイクロソフトや任天堂などの他メーカーのコンソールを利用するゲーマーらが同じゲームを一緒に遊べる「クロスプレイ」を認めてこなかったことだろう。しかし、同社はファンからの強い要望に応え、9月の「フォートナイト」のベータテストでクロスプレイを可能にした。

毎年北米で開催されるPlayStation向けゲームの発表イベント「PlayStation Experience」の今年の開催は中止となった。「Horizon Zero Dawn」や「God of War」などの大型タイトルの新作は、おそらく次世代のコンソール向けに開発が進んでいるものとみられる。

PS5の発売は、早ければ2019年の年末になるとの見方もあるが、現状のPS4の好調な売上を考慮すると、筆者としては2020年の年末が妥当ではないかと考えている。

マイクロソフトが実験的な試みのストリーミングを始動させた一方で、任天堂は2019年に新型スイッチを発売するとの説も浮上した。そんな中、ソニーは次世代コンソールにどのような戦略を投入するのか。PS5の発売が今から楽しみだ。

編集=上田裕資

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