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2018.08.08 15:00

死者100名以上、インドネシアM6.9地震を生んだ危険な断層

Worldpics / Shutterstock.com

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インドネシアのロンボク島で8月5日、マグニチュード6.9の地震が発生した。揺れはバリ島でも感じられ、住民や観光客が避難を余儀なくされている。

救出活動は続いているが、8月7日時点で100名以上が死亡、200人以上が負傷した。のどかな島にある住宅の半分が倒壊したとされている。

ロンボク島はバリ島の東に位置し、観光客に人気のスポットだ。観光客や住民を船や飛行機で避難させているが、道路や橋は破壊され停電が起きていることもあり、救出活動は困難を極めている。多くの建物が被害を受けており、救出活動を阻む要因となっている。

ダイビングやシュノーケリングで人気のギリ島からも観光客が船で避難した。

アメリカ地質調査所(USGS)はマグニチュードを6.9と発表した。震源はロンボク島の北側の海底で、住民が多いロンボク島北部に近い。地震は深さ31メートルに位置する衝上断層で発生した。断層が位置するのはインド・オーストラリアプレートがスンダプレートの下に沈み込む部分だ。

プレートの沈み込みの速度は年間77ミリメートルで、定期的に大規模な地震が起きている。この100年で見るとマグニチュード6.5以上の地震が6回起きており、多くの死傷者と大きな被害を出してきた。

タイ、ベトナム、マレーシア、ボルネオ、スマトラ、ジャワ、フィリピン西部など東南アジアのほとんどがスンダプレートの上に位置している。地殻変動が活発なこのプレートの南部では地震が頻繁に発生している。揺れはバリ島やジャワ島でも感じられた。

編集=上田裕資

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