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旅から学ぶインバウンドの最前線

kikujungboy / Shutterstock.com

昨年1年間で、日本を訪れた外国人観光客が2800万人を超えた。2013年に初めて1000万人を突破して以降、4年間で2倍以上の数字を叩き出したことになる。00年の240万人と比較するとその数なんと10倍以上。観光客が急増し続けている中で、日本のインバウンド業界は、ものすごい速度で進化することが求められている。

僕がこの業界に飛び込んだのは13年。MATCHAを設立し、訪日外国人向けのwebメディア「MATCHA」を立ち上げ、日本各地の魅力的な文化を発信し続けてきた。近年はそのノウハウを生かし、企業・地方自治体・官公庁向けの海外向けの情報発信も同時に行っている。

そんな仕事柄、国内外さまざまな場所を訪れている。この連載では、旅先で見聞きし感じたことやインバウンド業界の最新情報について紹介していきたいと思う。

今年度からMATCHAでは、旅行やアクティビティに参加する社員に対して費用をサポートする「旅するワークスタイル」という取り組みをはじめた。オフィスに閉じこもってばかりじゃ何もわからない。自分たちも積極的に旅に出て刺激を受けることで、よりユーザーに喜んでいただける旅行体験を提供できると思ったのだ。

ラーメンが大好物のスタッフは、札幌ラーメンをリサーチするために札幌へ、台湾人メンバーも福井や福岡で新たな観光資源を見つけに行くなど、社内でも徐々に定着してきた。


深セン宝安国際空港。今まで訪れたどの空港よりもデザインが美しいと思った。イタリアの建築家マッシミリアーノ・フクサスによるもの

その取り組みを利用し、僕は今年の6月に中国の深センに行ってきた。

中国南部広東省にある深センは、人口30万人の小さな漁村から、わずか30年ほどで推定人口1400万人を抱える都市へと成長し、近年は「中国のシリコンバレー」と呼ばれている。なぜそう呼ばれるようになったのか。その理由と街の様子を一度は自分で見てみたいと、以前から気になってはいたものの、足を運ぶタイミングを逃してきた。そんななか、友人が深センに行くというので便乗することにしたのだ。

足を運ぶたびに姿を変える社会実験都市

今回の宿泊先であり、目的地のひとつでもあった無印良品が手がけたホテルの1号店「MUJI HOTEL SHENZHEN」への道すがら、総合商業施設「深業上城(UpperHills)」で日本との大きな違いを目にした。この施設はオープンから半年以上が経過しているにもかかわらず、半分ほどしかテナントがオープンしていない。日本であれば施設の開業にあわせて、テナント各社も足並みを揃えるところを、準備ができた店舗から開業していくスタイルらしい。

 
緑が溢れる深センの市街地。かつて小さな漁村だったとは思えないほどの発展ぶりだ

 
深業上城内のテナントの様子。写真のZARA HOMEのほか、ユニクロも開業準備中だった

 
MUJI HOTEL SHENZHENのレセプションは、深業上城の2階部分にある。この日のゲストは、日本人が3〜4割ほどを占めていた印象だった

文=青木優

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