カフェインが会議を有意義に
研究チームが行った実験で、会議の参加者はグループディスカッションの約30分前に一緒にコーヒーを飲むよう指示された。会議の最後になると各参加者は、議題に関してそれぞれ自分なりの提案するよう求められた。対照群は同じ課題を与えられたが、コーヒーを飲むのは会議後だった。
その結果、コーヒーを事前に飲んだグループは非常に良いパフォーマンスを発揮した。カフェインを摂取したことが理由なのか、それとも事前に一緒に何かを飲むという社会的行動でパフォーマンスが上がったのかについて、追加の実験が行われた。2回目の実験の参加者も同様の課題に取り組んだが、今回は一部の参加者にカフェイン抜きのコーヒーが与えられた。
興味深いことに、2回目の実験も1回目と似た結果で、カフェインの入ったコーヒーを飲んだ人の方が、カフェイン抜きのコーヒーを飲んだ人よりも良いパフォーマンスを発揮した。
研究チームは、カフェイン自体に注意力を向上させる効果があり、参加者のパフォーマンスが上がったのはそれが理由だったと結論している。とはいえ、注意力をあげる方法はカフェインだけではない。良質な睡眠や運動、健康的な食生活なども効果的だと考えられている。それでも、1杯のコーヒーがちょっとした魔法を起こすこともあるかもしれない。