価値には直接的なもの(コツや指導、やるべきことなど)と間接的なもの(インスピレーションやモチベーション、コミュニティー構築など)がある。聞き手に何かを与えつつ、自己ブランドの専門性を示すにはどうすれば良いかを自問しよう。ストーリーテリングの技術はここにある。自分の利益ばかり考えているという印象を聞き手に与えることなく、どのようにうまく自分のストーリーを伝え、メッセージを理解してもらうかが問題だ。
私のビジネスが大きく成功し始めたのは、自分が世界を旅する経験についてばかり語るのではなく、こうした経験から聞き手が学べることについて語るよう話の流れを変化させたときだった。旅の素晴らしさを強調するのではなく、旅から学んだ重要な見識や学びで、恋愛やビジネス、自己啓発などに応用できることを共有するようにした。
こうすることで、私とライフスタイルは違うけれども同じ考え方を持っている聞き手が活用・共感できるメッセージを伝えられるようになった。この直後からエンゲージメントが急上昇し、忠実なコミュニティーが作られた。
価値のあるコンテンツで継続的に聞き手の心を肥やせば、聞き手はより多くのコンテンツを求めてあなたの元に帰ってくるようになる。
3. 聞き手の時間を尊重する
聞き手は時間と労力を使ってあなたのコンテンツを消費していることをきちんと意識すること。せっかく貴重な時間を割いたのに、相手からは意味のないことを聞かされ、あなたから暗に何かを引き出そうとしている感じがして、時間を無駄にしたときにはどう思うだろうか?
同じことがネットの世界にも言える。優れたメッセージは痛みのポイントに素早く強力に作用し、ブランドがいかに痛みを解決するかを説明し、痛みを緩和するために従うべき具体的な指示を聞き手に与える。
できる限り正直で直接的なメッセージを送り、最後には行動を起こすよう促すこと。聞き手に、何をどのようにしてもらいたいかを述べる。会話を始めたい場合は、聞き手を引き込むような質問をする。何かのコンテンツをクリックしてもらい、学びを深めてほしい場合は、クリックした先に何があるのかを説明する。コミュニケーションを通して聞き手にしてもらいたいことや考えてほしいことを聞き手に推測させたり、暗号のようなヒントを与えることがあってはいけない。
聞き手をストーリーの主人公として扱うこと。また、聞き手に真の価値を提供してつながりを構築し、聞き手があなたのコンテンツを見るために時間を割いていることを考慮する。こうしたシンプルなステップを踏めば、聞き手を圧倒し混乱させるような単調なコンテンツの山からあなたのコンテンツを差別化するメッセージを作り出すことができる。